私たちの企業理念と存在意義
企業理念(ミッション)
「心の豊かな暮らしを創る」
目指すもの(ビジョン)
これからの百年の豊かさを生む仕事、場所、会社を、
スタッフ、取引先、お客さん、持続可能な地域の四方よしで創り続けること。
事業の指針
- 美観地区を拠点に、岡山・倉敷の資源と魅力を広く伝え、それを地元に還元すること
- これからの世の中をみすえた、食、商品、事業づくりをすること
- スタッフの学びと自立につながる環境を生み、いつも更新し続けること
何を創りたい会社なのか
私たちが創りたいものは以下の四つです。
「何のために会社をやっているのか」という問への一つの答えが、これらを創るため、ということです。
私たちの四つの強み
この四つを強みとして、事業の運営と会社の経営を行っています。
採用、評価、社風
人を責めることのない、気持ちのよい人が多い社風が一番の強みです。
採用や入社後の人事評価は、一般的な日本の会社よりも厳しいかもしれません。
評価制度自体も、例えば年功序列など旧来の評価指針とはだいぶ違うものなので、合う人と合わない人はいると思います。
ただ、それこそが「良い仲間とチーム」を守り、研ぎ澄ませていくための大きな手段です。
ローカル(美観地区)
私たちに最も近く、最も大事にしたい場所でもある、倉敷の美観地区。
岡山県最大の観光地である美観地区を拠点にし、そこで様々な事業を展開できていることは大きな強みです。
その強みを生かして得られるものを、再び美観地区や地元・倉敷に還元し、より良い循環を生むことを目指しています。
クラフト的な商品・サービス
古いものと新しいものをどちらも活かした商品や事業づくりをしています。
大量生産ではない、
けれどごく限られた人にしか届けられない一点モノでもない。
その間にある「高品質な中量生産」を目指し、なるべくオーガニックな食品づくり、古民家を活用した事業展開などを行っています。
しなやかなクリエイティブ
新しく生み出し続けられない会社と地域は、やがて死に絶えていきます。
私たちは「創る」ことをずっと考えています。
事業や商品も、そして働き方や組織づくりも。
倉敷美観地区から、これからの百年の豊かさを創る
行雲の大きな特徴が、倉敷の美観地区に本社や店舗があること。
美観地区という場所の大きな特徴は、以下の二つです。
- 江戸時代の町並みを、民間側の働きかけを契機として今も残していること
- 西洋の美術や建築、国内の民藝運動など、当時の世の中で新しい考えをとりこんで育まれていること
情緒ある町並みに加えて、進取の気性に富んで育ってきた町でもあります。
私たちも、古くからの伝統と文化を大切にしながら、それと同時に広い世界を見ながら新しいものを採り入れ、美観地区を「再創造」することを目指しています。
倉敷や岡山で育まれてきている食、工芸、建築などの地域資源。
それらを現代にも通じる価値あるものに再創造することで、これからの百年も日本が誇れる場所を創り続けることが事業の中核です。
最も大事にしているのはスタッフの自立と学びです
「心の豊かな暮らし」に必要なのは、まずは自分にとって身近な人のためにできることを行い、大事にすること。
会社にとって最も身近な人というのは、スタッフ。
そのスタッフがよりよい人生を歩めることを、数年スパンではなくより中長期的に考え、様々な会社設計にしている会社です。
- 挑戦ができ、抜擢される機会が頻繁に訪れる環境
- 失敗を責められない環境と、失敗が成長と学びに直結する考え方
- 個々のスタッフに合わせた定期的な面談・フィードバックと目標設定
- 個々のスタッフの人生のステージに合わせた働き方
- 人を責めることのない社風、コミュニケーション
行雲は人が育つ「学び舎」です
この会社をやってきて約9年。
その9年間でのスタッフの成長ぶりを見て、これからの時代にフィットした考え方・働き方を最も身につけられるのは、会社という組織体だと実感しています。
とはいえどんな会社でもいいわけではなく、以下の点を備えていることが条件と考えます。
- 「頑張れば手が届く」ラインの適切な目標・ゴールが各人に与えられていること
- できていることを正当に評価し、足りない点を指摘できる環境があること
- 自身の(自分でも気づかない)可能性を伸ばす挑戦や抜擢の機会があること
- 同じように成長したいと思っている仲間に囲まれていること
- 気持ちを削ぐような振る舞い・言動をする人がいないこと
これらの条件をクリアできていれば、会社というのは学校で学ぶよりも、あるいはフリーランスとして生きるよりも、ずっと育ちやすい場所になると思っています。
私たちが行っているのは、事業を行いながら人が育つ場所づくりです。
株式会社行雲 社名の由来
『株式会社行雲』という名前は、第一には「行雲流水」という言葉からとっています。
空をゆく雲や、流れる水のように、自然の流れに応じて同じ状態にとどまらず、変化していくさま。
それは、変化の激しい今の時代を生き抜く会社に求められるスタンスを表現していると考えています。
ふわっとした言葉のようでいて、ここには「会社として生き抜く」という強い意思も込められています。
サバイブするための最善のスタンスが、「行雲」という言葉に含まれていると考えます。
もちろん、ただ流されればいいというわけではありません。
私たちの場合でいえば、「心の豊かな暮らしを創る」という会社の信念は強くもちながら、そのやり方や手段はさまざまな環境を加味してしなやかに考える、というあり方を大切にしています。
もう一つ。
空を流れる雲を眺める瞬間は、それ自体が一つの「心の豊かな暮らし」を体現しているときです。
一つの問題に心が囚われていて、空を見上げることも忘れてしまうことはありませんか。
私たちが世の中にもっと生み出したい「心の豊かな暮らし」。
流れる雲を見上げる行為やその時間は、「心の豊かな暮らし」をよく表していると思っています。
以上のようなことを考えて、「行雲」という言葉を会社の名前にしました。
コーポレートロゴに込めた考え
流れる雲をモチーフに、私たちの企業文化と人材のキャラクターを象徴するものとしてつくりました。
親しみやすい雰囲気と、ベンチャー企業としてのアクティブな動きを両立させたデザイン。
このロゴは、岡山県西粟倉村のデザイン会社『nottuo』さんに作ってもらいました。
このロゴのもう一つの特徴が、グレーという色を採用していること。
nottuoさんは、うちの会社や代表の犬養の特徴的なスタンスが「中庸であること」「清濁併せ呑むこと」であることをよく理解してくださって、この色にしてくれました。
私たちとしても、自分たちのことをとてもよく表したカラーだと思っています。