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「身近な人たちを大切にしたい」 – 仕事も人生も会社も、ますますボーダーをなくす時代にしよう

倉敷美観地区の夕暮れ・マジックアワー

こんにちは。
株式会社有鄰の代表の犬養です。

美観地区の川舟流し

ちょうど2021年新卒採用に向けてコーポレートサイトの再編集をしていて、そのメッセージと「#はたらくを自由に」というnoteのハッシュタグのテーマがシンクロしたので、ちょっと書いてみます。
(noteに掲載したものをこちらにも載せています)

うちの会社の企業理念は、「心の豊かな豊かな暮らしを創る」。
その「心の豊かな暮らし」を生み出すために必要と考える四つの要素を、事業領域としています。

それは以下の四つです。

  • 地域資源をプロデュースし、身近な人たちに貢献し大切にすること
  • サスティナブルでなおかつ楽しい、食の文化と循環を生むこと
  • 伝統と文化を大切にし、自らそれらを生み出すこと
  • 自立した人を増やす教育をつくりだすこと

これらは全て、僕が人生の中で大事だと思っていることの投影でもあります。
今回はこの中でも、特に一つ目について書きます。

人の幸福度と身近な人との関係性は密接にリンクする

倉敷美観地区での散歩

先日、4歳になる我が子と美観地区を散歩していました

この一つ目の「地域資源をプロデュースし、身近な人たちに貢献し大切にすること」という点には、事業だけでなく僕の人生での考え方が特に入っています。

例えば僕が子育てをしたり、親や親戚の介護をしたりその看取りをしたりしてきた中で、「人は最終的にはごくごく小さな繋がりの中に収まっていって、そこが幸せな環境であるかどうかがその人の幸福度に直結する」ということをとても感じています。

それはもちろん幼年期や老年期だけの話ではなく、例えば仮に仕事がうまくいっていても、家庭や恋人と諍いがあったりうまくいっていなかったりしたら、結局はその毎日ってどこかストレスフルなものになりませんか。

そうした考え方から、株式会社有鄰としては会社として「身近な人たちを大切にする」ということを大切な指針として掲げています。

そしてそれは、「会社だから」とか「家族だから」とか境界線で区切るものではなくて、人生を通してどこでも、誰に対しても、基本ずっとそうなんですよね。
NO BORDERなんです。

「身近な人」を事業に当てはめると → 地域への貢献

『牡蠣無双』を作る幸徳堂の杉原五郎さん

『美観堂』でお世話になっている幸徳堂さん。岡山県日生の牡蠣をオイル漬けにしている生産者さんです

「身近な人たちを大切にする」ということを会社の体外的な事業にあてはめると、それは「地元の人たちに貢献をする」ということになります。

私たちは事業上の「身近な人たち」というのを「岡山県内」と区切り、飲食店ではなるべく岡山県内の素材を使い、宿では近隣のおすすめの場所をご案内し、ショップでは岡山県内の商品のみを取り扱っています。

そうして岡山県内のいろんな人たちに落とされるお金を増やすことが、事業面では最も分かりやすい身近な人への貢献だと考えています。

ただ、事業会社だからそうした事業面での貢献ばかり考えていればいい、という考え方も、もう古いものになっていると強く感じるんですよね。

それこそ、仮に事業面では地元に貢献できていたとしても(まあうちの会社はまだまだ頑張らないといけないんですが)、その人がプライベートでは大切な人を大切にできていなかったら、ちょっと微妙じゃないでしょうか。
僕は微妙だと思います。

だからうちの会社としては、体外的な事業面だけでなく、個々人の生き方の面でも「身近な人は大切にしてほしい」というメッセージをますます伝えていきたいと思っています。

会社の「外」と「内」を完全に分けない

株式会社有鄰のミーティングランチ光景

先日の全社ミーティングの日、ランチの光景

うちの会社で働く人たちには、仕事だけでなくプライベートな部分で家庭や恋人・友人などをきちんと大事にできる人であってほしいと思っています。

なぜならそれが従業員の人生の中での幸せにも直結することでもありますし、そうした人を増やすことをミッションとした会社であるからです。

プライベートな部分は会社として全て踏み込めない領域ではありますが、少しでもそれができる人が育っていける環境である会社にしたいとは思っています。

そのようにうちの会社の場合、会社として作りたい世界は「会社外」と「会社内」をあまり切り分けて考えてはいないんですよね。

「身近な人を大切にするべき。それができるアクションを取ろう」というのは、どういう状況でも当てはまることで。

そういう意味で、会社や仕事と個々人の人生を切り分けたように考えるのはあんまりしっくりこないな…と感じるのでした。
地方の小さな会社の代表をしている身として。

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犬養 拓@しなやか経営(@takuinukai) / Twitter

この記事を書いた人

犬養 拓

母方が倉敷の町にゆかりの深い大原家ということもあり、愛着のある倉敷のために、広告代理店で培った知見と経験を生かして2015年1月より有鄰庵に加わり、2016年7月に代表に就任。 スタッフからは「ワンさん」「ワンちゃん」と呼ばれています。 行雲の企業理念である「心の豊かな暮らしを創る」ことを目指す。 好きなものはリラックマ。