行雲スタッフのご紹介ページ、ここではスイーツ店『はれもけも』のパティシエ・あんこを紹介します。
『辻製菓専門学校』の製菓マネジメント学科を卒業し、2022年2月に行雲に入社してくれたあんこちゃん。
今や『はれもけも』を引っ張る、とても頼もしい存在となってくれています!

聞き手は、行雲のライティング業務を担当している、久保がさせてもらいます。
私は2021年から完全リモートワーク中のため、オンラインでお話を聞きました!
どきどき…よろしくお願いします!

あんこの主な仕事
- 『はれもけも』製造部署の計画・予算の策定全体の事業計画
- 『はれもけも』の製造のオペレーション改善
- 『はれもけも』の厨房でパティシエとしてスイーツの製造、新商品開発
- 『はれもけも 美観地区本店』の販促計画の立案
『あんこ』って呼ばれているけど、あんこ嫌いでした(笑)

あんちゃん、やっほー!
こうして2人でちゃんと話すのは、ほぼ初めてよね。
よろしくね。

そうですね、緊張しちゃう(笑)

大丈夫、私もちょっと緊張してるから(笑)
あんちゃんは、2022年の冬に入社してくれたんだよね。
それまでは、関西の職場で働いていたんだっけ?

はい。
大阪の製菓学校を卒業した後、奈良にある和菓子屋さんに就職しました。

あ、和菓子屋さんだったんだ!
『はれもけも』みたいな洋菓子のお店かと思ってた。

完全な和菓子屋さんですね。
でも専門学校にはもともとケーキが作りたくて行ってたんですよね。
1年目はケーキとパンと和菓子を満遍なく学んで、2年目が選択制だったんですよ。
で、わたし元々あんこが大嫌いだったんで、普通に洋菓子コースにいこうと思ってたんですけど…。

え、「あんこ」って社内で呼ばれてるのに、あんこ嫌いだったの?

本当に嫌いで(笑)

ちょっと待って。
脱線するけど、じゃあなんで「あんこ」って呼ばれてるの?
ニックネーム変えなくて大丈夫?

わたし、本名が杏瀬(あんせ)なんですけど、小学校の時に「子」をつけて呼ぶのが流行ってて。
それで、「あんこ」って呼ばれてたんですけど、すごい嫌だったんです。
嫌いなもので呼ばれることが。
で、やめてって言って「あんちゃん」に直してもらってたりしたんですけど、製菓学校に入って初めてちゃんとした和菓子を食べてから、考えが変わりました。

お、それはどういうふうに?

それまで和菓子屋さんにも行ったことなかったんですけど、ちゃんとした綺麗な和菓子を見て「めっちゃ可愛いじゃん!」ってその魅力に気づいて。
そこから和菓子の道に進むことに決めて、2年目の選択コースでは和菓子を選んで、就職も和菓子屋さんにしました。

なるほど、そうだったんだね。
じゃあ「あんこ」って呼ばれるのは、今は大丈夫ってことか。
よかったわ〜!

そうですね。
和菓子屋に入社した時に「ちょっと待って、あんこっていうあだ名、おいしすぎないか」って思いました(笑)
あとは、「パティシエ」よりも「職業・和菓子職人」の方が、面白いしかっこいいかなと思って、和菓子屋さんに就職したノリもありましたね!

行雲は、天国のような職場だと思います

その奈良の和菓子屋さんでは、2年くらい働いてたんよね?
そこから行雲に転職してくれたのは、どんなきっかけがあったの?

えっと、その和菓子屋さんで働くのがしんどくなって。
お金の面でもけっこうきつくて、一旦実家に帰ろうっていう風になったんですね。
当時はもう製菓からは離れようと思って、簿記とか事務職系の勉強を始めてたんですけれど「バイトもしないとな」って。
それで、次の就職先が見つかるまでの繋ぎとして『カフェ有鄰庵』に応募しました。

あ、そうだ。
『はれもけも』ではなく最初は有鄰庵に応募してくれて、その後『はれもけも』の仕事もやってくれるようになったんだったね。
ちなみにその和菓子屋さんで働くしんどさっていうのは、人間関係や拘束時間の長さとかだったのかな?

主に人間関係ですね。
拘束時間は割とそんなに長くなくて。
逆に残業しないから手取りが11万円台とかで全然貯まらなくて、精神的にキツかったです。

そっか、家賃とか生活費のことを考えると、それは確かにかなり辛いわ。
その後入社してくれたあんちゃんだけど、前の職場と行雲との違いを感じることはある?

まず、衝撃的だったエピソードがあって。
初日に出勤した時に、スタッフの子が炊飯器の中のごはんをゴッツン!って丸々落としたんですよ。
わたし、「やってんな、こいつ!」って心の中で思って(笑)
そしたらその子が大爆笑し始めて、「やっちゃった、ごめん〜!」って。
先輩も「しょうがないね、早く片付けよっか」って、それはかなり衝撃的でしたね。

おお…初日からすごい光景に出くわしたのね(笑)
これが和菓子屋さんで起こってたら、また違う反応だったのかな。

前の和菓子屋さんだったら、倒して火傷とかしても「たるんどるんちゃうんか!」みたいに言われて、それを1ヶ月間責め続けられるみたいな…。

1ヶ月間…!メンタル…!(がくぶる)


なるほど、「人を責めずに仕組みを考える」みたいなところが感動ポイントだったのか。

ですね、今流行りの本です(笑)

あ、今そういう本が流行ってるの?

めっちゃ流行ってます。
「人を責めるな、しくみを責めろ」って。
行雲ではすでにそれを実践していて、感動しました。

職場の雰囲気や空気感でも、違いを感じるところはある?

全然違いますね、天国のようです。
同じパティシエのれいちゃんとよく話すんですよ、「ここは天国やね!」って。

そんなに!?(笑)
それは、働きやすいってこと?人がいいってこと?

働きやすすぎますよ!
ちゃんとした額の給料ももらえるし、悪口言ってくる人もいないし、打刻ごまかされることもないし。

ん、打刻ごまかすって?

打刻は、和菓子屋さん時代にバックヤードで先輩が話してるのが聞こえてきたことがあって。
「この日あんちゃん残業してますけど、これあんちゃんの手が遅かっただけなので訂正しておきます」って言われてて。

ええ…!メンタル…!(2回目)それは痺れるね。

なのでこういう環境に、いまだに慣れないレベルで感動しています。

同僚や先輩と接して、自分を恥じたことがありました

さっき同じパティシエのれいちゃんのお話が出たけれど、一緒に働いている同僚や先輩はどんな感じ?

なんか、もれなくみんな私より上っていうか、「尊敬する存在」みたいな。
もうこの中だと自分は一番下にいるなって思います。

そうなんだ。
それは、どういう場面に触れて感じるのかな?

例えば、物を割ったときに怒るんじゃなくて「大丈夫?」って先に怪我の心配をしてくれることもそうだし、あとは落ち着き感とか面白さとか…。

面白さ?(笑)

「あ、面白さ上だった…!」みたいな(笑)

なんか具体的に覚えていることある?
こういうところが落ち着いているな、こういうところが面白いなっていう場面。

そうですねー。
一番大きい出来事だと、新卒パティシエの子が入社してくれたあと、わんさんから「『はれもけも』の仕組みを抜本的に変えないと、このままだとやっていけません。これぐらい働いてもらえればこういう収支体系で、みんなにこれぐらいの給料を支払ってやっていける見込みだけれど、それでもやりたいですか?」というお話があったんですよ。

うんうん、2023年の8月くらいだったかな。
週報読んでたよ、ちょうどその時おひなちゃんが退職することもあって、人員も減ったんだよね。

ミーティングでわんさんから「そうでもしないとこの菓子製造業という業態はやっていけないから、この形が難しかったら『はれもけも』という事業はやめましょうか」という感じに言われて、どっちがいいですかって。
私はそんな大層なことは考えられなくて「いや、ちょっとわかんないです」って答えたんですけど、れいちゃんと新卒の子は「やりたいです!」って言ったんです。

なるほど、そんな経緯があったんだね。

なのにそれが9月から始まりますってなった時に、その新卒の子から「やっぱり私しんどいので、私の給料だけ少なくして勤務時間を減らしたいです」っていうメッセージがSlackできたんですよ。
私それに、すごい怒りを覚えちゃって、わんさんになんだかんだ言ったんですね。

その時わんさんはなんて?

わんさんは「あんこがそういう気持ちになるのは当然だと思う」みたいなに言ってくれたんですけど、私もうけっこう高ぶっちゃってて。
あんまりよくないんですけど、れいちゃんとかまみさんにも「こういうふうに言われるのは腹が立ちます」っていうふうに自分の感情を言っちゃったんです。
そしたら「そうかもしれんけど、そんな風に腹が立つとは思わんかったわ」って言われて、なんか自分恥ずかし…みたいな(笑)

そうなんだ。

みたいなことがあります。
私が勝手に興奮してて、れいちゃんとまみさんに「なるほどね」みたいに言われるとき。
己を恥じますね。

そっか。
でも私もちょっと「え!?」とは思いそうだけどなあ。
その場にいたらあんちゃん寄りの感情を持ちそうな気もする。

それは、その新卒の子の前情報がなかったらイラつくのは当たり前だと思うんですけど、パーソナルな前情報がいっぱいあった中で怒ってる私…恥ずかしいな、みたいな。
「勤務体系が変わりますよ」というMTGの意味をその子が完全には理解しきっていなかったことを、私自身がわかっていなかったんだと思います。
わんさんからは、「あんこは他者理解が苦手」ということをよく言われます。

パティシエだけど、工房に閉じ込められないことに感謝しています

そしてあんちゃんは、「『はれもけも』の他のパティシエの子とはちょっと違う評価基準になってる」って伺ったんだけど、わたしその評価基準を知らなくて。
よければ、具体的にどう違うのか教えてもらってもいい?

なんていうんだろう。
『はれもけも』の厨房に留まらず他の部署とも一緒に仕事をしたり、社外の人ともやり取りをしたりっていうのが、他のパティシエメンバーとは違う点ですかね。
だから他の部署の人たちと同じで、「『はれもけも』のパティシエ以外の人たちと同じ評価基準にするよ」って言われています。

その社外の人っていうのは、ネットショップに商品を掲載してくれているサイトさんとかとメールのやりとりをしたり、っていうことなのかな。
いつもメールの対応とかやってくれているよね。

そうだと思います。
まあ、これからもっと変わっていくのかもしれないですけれど。
他社のお菓子屋さんと一緒にキャンペーンをしたり、共同で何かをしていったりするのも入ってるのかもしれないですね。

なるほど。
「他の部署と一緒に仕事をする」という点では、今カフェと一緒に新商品の大福を考えてくれているよね。
そういうことをこれからもやっていくってこと?

そういうのも入ってくるんだと…私もあんまりよくわかってないです(笑)

ふふふ、よくわかってないのか(笑)
これから始まっていく感じなのかな。
その働き方自体は、あんちゃんにとってどんな感じ?

もともと「製造でお菓子を作ること自体がすごく好き!」っていうわけでもないので、色々やれる方が今はいいかも知れないです。
工房に閉じ込められずにやらせてもらえることは、普通に感謝しています。
そしてそれに合った評価をしようとしてくださっているのも感謝ですね。

クミさんの「一回みかん食べてみなよ」で、デセールが完成しました

新しい商品とか大福を考えていく過程は楽しい?

そうですね。
楽しい…と思います(笑)
ちょっと慣れてなさすぎて難しいっていう部分が大きいので大変ではあるんですけど、楽しいです。

昨年限定で販売していた『カフェラテ風チーズケーキ』、私あれすごく好きだったんだけれど、あのレシピを考えたときはどうだった?


カフェラテは正直一瞬でできちゃって。
れいちゃんと一緒にやったのですが、とても忙しい時期だったので、途中で迷わないように事前にイメージの擦り合わせをしっかりめにして、ばーーーっとやりました。
12月はカフェラテで行くっていうことは、事前におひなさんやまみさんが決めていたことだったので、まずは「なぜコーヒーではなくカフェラテなのか」ということを、まみさんに伺って。

うんうん、確かに気になるポイント。

そしたら、「コーヒーの苦さは男性受けだけれど、カフェラテの甘さで女性受けも狙いたい」ということだったので、チーズケーキでカフェラテ感を出すにはどうすればいいかを考えました。
結果、見た目は美観地区の近くにあって私の大好きな『GJG ESPRESSO STORE』というコーヒー屋さんのカフェラテをイメージ。
コーヒーはエスプレッソを意識してとにかく苦く作り、ほんの少しだけベースに混ぜるようにしました。
いま振り返ると事前に完成形をしっかりとイメージできていたので、ばーっとできたのかもしれません。

そうだったのか。
しっかりとゴールをイメージすることで、最短距離であの味わいに行き着けたんだね。すごい。
じゃあ、そんなに苦じゃない感じなのかな。
ゼロから何かを生み出したり、自分で考えて形にしたりっていうのは。

いや…..(しばらく考えるあんちゃん)苦です。
苦だからこそ、できた時に楽しいのかなって思います。
2023年11月にオープンした『然味-sami-』のデセール(食後のお菓子)もほんと死にかけながら作ったんですけど、「なんかめちゃくちゃいいのできたな」って後になって思います。

そうか、大変だったからこその達成感を得られているんだね。
ああいう時って、誰かに相談して作っていくの?
それとも自分で調べてやっていくの?


かわいいベイビー(笑)
ちなみにアイデアの出し方っていうのは、具体的にどういうことを教えてもらったのかな?

一番勉強になったのは、クミさんから言われたことですね。
なんか、「『はれもけも』でもお世話になっている『平松農園』さんの蜜柑を使ったデセールを考えたい」ってなってた時に、すごく行き詰まったんですよ。
これとこれを組み合わせたら意外性あっていいかも、とか色々考えてて、「もう、どうしようどうしよう!」みたいな。
それでクミさんに相談したら「ちょっと一回その蜜柑でも食べてみなよ」って言われて。

うわ、なんかめっちゃいいね(笑)

「一回本当に食べてみて、何が美味しいのか、どう食べて欲しいのか、そこから考えてみな」って言われて、それで実際に食べてみたら「ああ!」ってなって。
とりあえず意外性とかじゃなくて、どうやったら一番美味しく食べてもらえるかっていうのを考えて、そこからシュッて出来上がりました。

へえ、面白い!クミさんナイス!
ちなみに、蜜柑と何を組み合わせて、どんなデセールが出来上がったの?

もう王道で、蜜柑とチョコレートを組み合わせました。
ビーントゥーバーのチョコレートで作ったショコラテリーヌに、蜜柑と数種類のスパイスで作ったソースをかけるっていうデセールですね。
ソース、ドライ、フレッシュと蜜柑のよさを色々楽しめる一皿になるように仕上げました!

夢って無理矢理持たなくてもいいんだな、って思えるようになりました

これまでお話を聞いてきて、入社後いろんなお仕事をしてきてくれたように思うんだけど、あんちゃん自身で「自分のここが変わったな」と思うところはある?

いっぱいあるんですけど、パって思いつくのは「やりたいことを無理やり作らなくてもいいんだな」っていうのはありますね。
行雲に入社した当時は「夢を持っているのがかっこいい」って思ってたんですけど、やりたいことはなくてもいいんだなっていう風に感じるようになりました。

それは、どういうことがあって感じるようになったの?

本とかも読んで学んだことなんですけど…。
無理矢理持った夢のことを最初は自分の夢だと勘違いしていて、それが何かのタイミングで夢じゃないってことに気づいたんです。
それで「やばい、私、夢ない!」ってなった時に、おひなさんとかも「夢ない」ってことを聞いたんですね。
それで、そういう周りの人たちに出会って「自分が今これやりたいって、やってみたいっていう気持ちがあるだけでも結構いいことじゃね」って思えるようになりました。

うんうん。
「やばい、夢ない!」ってちょっと焦っちゃう気持ちもわかるな。
おひなちゃんと話せたのは、あんちゃんにとって肩の荷が降りる良いきっかけだったのかもね。

あと、わんさんとも、そういう話をしたんだと思います。
わんさんにも「何がやりたいの?」とか言われたことないので。

なるほど。
社内の人と関わる中で「無理に夢を持たなくてもいいんだ」っていう気持ちの変化があったっていうことだね。
行雲に入っての変化はいっぱいあるって言ってくれてたけれど、他にも話せそうなことはある?

えっとねえ..えっと…あ、さっき思ったのに…。
なんだったかなー?

がんばれ!思い出せるよ(画面越しに両手でテレパシーを送る久保)

そのテレパシーを受け取って…!(引き続き考えてくれるあんちゃん)
え、でも全部変わったけどなあ。

全部?
生活とか、あんちゃんの内面とかってこと?

え…内面。
はい、仕事に行くの嫌じゃなくなりましたね!

わ、それはいい。
そっか、さっき「行雲は天国」って言ってくれてたもんね。
前の職場では、「ちょっと仕事に行くの憂鬱だな」って思ってた時もあったってことか。

ちょっとどころじゃなく、毎日…。
人間関係から自分が必要以上に会社で緊張してしまっていて、胃が痛くて動けなかったです。

おお、そうだったんだ。
それはあんちゃんにとって、大きな変化だったね。
ちなみにいまは、繁忙期も嫌じゃなく行けてる?

あ、うん全然行けてます。
『はれもけも』での仕事もやりながら『然味-sami-』のデセールを考えていた昨年の11月〜12月が一番しんどかったですけど、その時も行くのが嫌とは思わなくて。
「しんどくて休日もやらなきゃ!」みたいになってたけれど、そこから行くのが嫌っていうことには全く繋がらなかったですね。

その行くのが嫌じゃないっていうのは、人の部分が大きかったのかな?

そうですね。
この時期に行くのがしんどくなかったのは、『然味-sami-』のメンバーが自分より大人でとても配慮してくださっていたことが相当大きいです。
オープン直後だったのでシフトは自由にはできなかったですが、デセールをゼロから考えさせてもらったり、その自分の考えたものを直接お客様に提供できたり…と仕事も面白かったですし。

そっか!
自分の考えたデセールを直接お客様に提供するって、反応もダイレクトに感じられて楽しそう。
そういう点でいうと、『はれもけも』で働いていて思う、「この職場は天国だ」と思うポイントはまた違いそうだね。

そうですね。
『はれもけも』の場合は、みんなでコミュニケーションを取りながら仕事を進めていけるっていう点がよいなと思います。
もちろん残業とかもあるけれど、スケジュールや売上を見れるから納得してできるし、シフトとかも自分たちで決められる。
休みたいところは絶対休みにするし、それは周りの人に対してもそうしてるし。
「今日は早く帰りたいから」って言われたら、「わかった、じゃあ他の日に◯時までやろう」ってみんなで言い合ったり。

うんうん、そういうやりとりSlackでよく見る!
いいよね。

逆に「今日はこれで終わりって言ってたけれど、本店で予想以上に売れてるから追加で製造せないけんわ」ってなったら「ああそうやな〜!」って。
みんなで話し合って自分たちで決めて残業するっていうところが、全然精神的負担が違いますね。

そうよね。
納得感を持ってお仕事ができるところ、私もよいなと思うよ。
じゃあ入社後は、「夢を無理矢理持たなくていい」って思えたことと、「仕事に行くのが嫌じゃなくなった」っていう変化があったんだね。
どちらもあんちゃんにとってプラスのもので嬉しい!
よかったです。

「この仕事しかしない」みたいな固定観念がない人と働きたい

では最後に、あんちゃんが思う、行雲に向いている人を教えてください。

えー、なんだろう…。(画面の向こうで、固まるあんちゃん)
ちょっとお昼のまかない食べながら考えよう(笑)

どうぞどうぞ(笑)

あ!「これやだ」とか言わない人がいいです。
行雲は色々やらないといけない場所だから「これはちょっと苦手」「これはやりたくない」っていうのがない人の方が向いていると思うし、そういう人と働きたい。

例え苦手だとしても、一回ちょっとトライしてみるみたいなね?

うーん…。

あ、違った?(笑)

(笑)
どうしても嫌なことは嫌でもいいと思うけれど、何でもかんでも嫌っていうのは違うっていうか。
例えば、「私はパティシエだからスイーツ作るだけ」とかいう固定観念がないほうがいい。
欠員が出たら他部署のヘルプとかも行く機会がある職場だし、そういう時も嫌な顔せずに行ける人がいいですね!

二人きりで話すのはほぼ初めてで、若干緊張しながら始まったインタビュー。
まず思ったのですが、私、あんちゃんの声が好きです。
落ち着いた声色で、話していてリラックスできる感じ、すごく素敵な魅力の一つだと思いました。
(ぜひ直接話して、感じて欲しいです!)
あとは、とっても正直で飾らない人なんだな、と。
・わからない時は、わからないって言える
・エピソードが思い浮かばない時は無理に引っ張ってこず、自分の中で浮かんでくるまで考える
変に媚を売らずに会話をしてくれる感じも気持ちよくて、素敵ポイントだわあ…と思いました。
この90分間で、あんちゃん自身がもつ魅力に触れられた気がして嬉しかった。
今度はお互いが好きな本や音楽の話ももっとしようね〜!
ありがとうございました!
<あんちゃんちょこっとメモ>
はれもけもの商品で、一番好きなのは『ごぼうクッキー』。
『おつまみクッキー缶』のなかに入っているのですが、「顎が外れるんじゃないかっていうくらい硬えところ(本人談)」や、しょっぱい系の味わい、また作っているときの牛蒡の香りも大好きだそうです。
