※ゆいぴーは、大阪の焼肉店で修行をするために2021年10月をもって行雲を退職しています。
このインタビューは2021年3月に実施したものです。
行雲のスタッフのご紹介ページ、ここでは『カフェ有鄰庵』で働いている社員・ゆいぴーさんを紹介します。
2019年2月から行雲に加わり、2021年で入社3年目になるカフェの店長、ゆいぴーさん。
面倒見が良くて、会社のムードを明るくしてくれる、仲の良いお兄さん的存在です。
ゆいぴーの主なお仕事
- カフェ有鄰庵での接客
- 厨房での簡単な調理
- しあわせプリンの製造
- 通販の受注・発注の管理
- 有鄰庵スタッフの勤怠管理
- 有鄰庵のマニュアル作り
- 有鄰庵のスタッフ面接
聞き手は、行雲にインターンでお世話になっている片平がさせてもらいます。
本日はお時間をとっていただきありがとうございます。
よろしくお願いします。
形式上の試用期間ではない、「見られていた」試用期間
行雲に入ったときのことは覚えていますか?
面接の日は一生忘れられんな(笑)
わんさん(※行雲代表の犬養)は口数が多くない人じゃけん、面接は沈黙が多かったんよ。
俺は、その沈黙に耐え切れんタイプ。
沈黙にならんように、俺の今までの人生について1時間くらいずっと話してた。
しかもわんさんが面接の最中にヨガをしだすんよ(笑)
退屈に思われてると思ってさ、自分のことを語りすぎて落ちたと思ったな!(笑)
で、その面接の日の夜にスタッフのご飯会があってさ、それに誘われたんよ。
まだ採用も決まってないのに(笑)
もちろん断らずにご飯会に行ったんよ。
そのご飯の時に、目の前の席にいる試用期間中の人とずっと喋ってたんじゃけど、その人は後々いなくなってしまったんよ。
試用期間でいなくなってしまったんですか?
行雲は社員にもアルバイトにも試用期間があってな、今の試用期間は最大で半年間。
普通の会社は試用期間って形式上のものが多いと思うやん。
でもこの会社ではしっかり見られて、評価されてる。
会社に合ってる人はしっかり本採用になるけどな。
逆に合っていないと試用期間が終わってから本採用されないようになってる。
そこは他の企業よりも厳しいかもしれんね。
採用までも厳しい道なんですね。
俺も試用期間中はけっこうびくびくしとったな。
「みんなとコミュニケーションができているのか」「積極的に仕事ができているか」を見られていたと思う。
まあ、社員だけでなく、アルバイトの面接自体が厳しいけん、そもそも試用期間に至るまでも難しい。
人が足りない状態でも、誰でも採用するわけじゃないからな(笑)
うちの会社は「IQより愛嬌」って言ってるんやけど、特に社員は愛嬌があるだけじゃ採用されんしな。
社員はそれぞれ良いところがあって比較できない
試用期間や面接で厳しく見られているからこそ、今ここにいる人たちは良い人しかいないんですね。
ゆいぴーさんはそんな他の社員の人たちをどう思っていますか?
みんなのことは大好きじゃな。
それぞれ良いところがあって比較ができん。
「この人はここがすごい、あの人はあれがすごい」って比較対象にならんのよ。
特に忘れられんのがじっふぃー(地域商社担当社員)の言葉でさ、仕事が始まる前に「よっしゃー!今日も楽しい仕事が始まるぞー!!」って言うんよ。
「ええ言葉じゃなぁ」って思って真似させてもらってたな。
まあ、みんな本当にすごいなぁって思うことばかりやな。
良い言葉ですね…。
そう!
お互いが高め合える仲やな!
でも、仲もすごくええんよ。
最近スタッフと元スタッフで、休みが被った日に体育館を借りて、バレーボールをしてるんよ。
とにかく楽しかったし、そのくらい仲はええな!
限界を超えないように自己管理ができる人が向いとる
行雲の環境についてはどうですか?
ここでは物事をしっかり考えて、わんさんにすぐフィードバックを受けながら仕事を進めていけるけん。
楽しくなって夢中になりながら仕事できる環境かな。
夢中になれる環境は魅力的です!
そやな!
この環境には自分の心と体の管理がしっかりとできる人が向いていると思う。
仕事してるうちにその限界を超えてしまう人は向いてないと思うかな。
仕事する中で壁に当たることが結構あると思うんよ。
その壁を誰かに相談しなかったり、壁を見て見ぬふりすると、キャパオーバーになってしまう人もいるな。
何かあったらわんさんにすぐ相談できる環境じゃけん、仕事のことも、プライベートのことも、社員はみんなわんさんに相談してると思う。
俺は月に1回近況報告をわんさんにしてるんじゃけど、これでも少ないほうらしい。
感情論で「気にすんなよ」と言わないわんさん
ゆいぴーさんがわんさんに相談したことで、印象的なエピソードはありますか?
俺な、1回会社を辞めようかとちらついたことがあるんよ(笑)
それを相談したことがあるな。
そんなことがあったんですね。
わんさんと話した後、壁を乗り越えようとしてないのに、やめるのは少し違うと思ったな。
「もし会社を辞めるんやったら、解決しようとしてもできんかったときに辞めよう」ってな。
わんさんは普段は「なんで」「なんで」って質問を重ねながら話を丁寧に聞いてくれるんよ。
特に自分がミスしたときなんかはさ、「なんで」っていう質問に対して、上手く答えられんじゃんか。
それで何か言われると「おっしゃる通りじゃ!」って何も言えないのが悔しいんよ(笑)
でも、相談したときに雰囲気や感情論だけで「気にすんなよ」って言わないところがわんさんの好きなところなんよな(笑)
「夢がないことは悪いことじゃないよ」と後輩の相談に乗っている
逆にゆいぴーさんが、誰かの相談に乗ることはあるのですか?
『有鄰庵』の若いアルバイトの子らから「将来の夢がなくて悩んでいるんですけど、どうすればいいですかね」っていう相談は受けるかな。
私もその相談したいです(笑)
どんなことを言うんですか?
「夢がないことは悪いことじゃないよ」って言うかな。
俺は、自分のやりたいことって小さな夢の1つだと思ってる。本当に小さいことでいいんよ。「あの服を買いたい」とかさ。
そういうのをたくさん叶えていって、そのたびに幸福度が上がるんだったらそれで十分じゃねって思う。
夢がある人ってたまに自分のことを偉いぞって見せてくるときあるやん、でもそれって本当に偉いことなのかなぁ。
今の人生を楽しんでいるのなら焦らんくていいと思うんよね。
でも、大きな夢を見つけたいのなら行動はしてくださいって思うかな。
例えば尊敬する人を見て、嫉妬をするんじゃなくてその人を深堀りしてみるとかね。
効率よく働きたいけん、よくカフェに行く
心に沁みる話です。
私も今度ゆいぴーさんに、なにか相談させてください!(笑)
そんなゆいぴーさんの1日の働き方を教えてください。
基本さ、うちの会社はどこで仕事してもいいんよね。
カフェでも家でも。
俺は場所を変えながら仕事すると集中できるタイプじゃけん、外のカフェで仕事することもあるな。
効率が一番良いところで仕事できればいいと思ってる。
有鄰庵で仕事するのも好きじゃけど、場所を変えるとなんかスッキリするんよ。
俺の場合は、いつも普通に朝出勤して、大体18:30くらいで家に帰るんよ。
残りの仕事の時間は家でやるタイプ。
家に帰って1時間分仕事して終わるけん、20:30に仕事が終わるかな~。
なぜ最後は家で仕事をするのですか?
それはな、家だと「仕事してます!」っていう感覚で仕事しなくていいって感じるからかな。
なんだろう、生活の延長線上で仕事をやっとるみたいな感覚。
俺は仕事場にいて「家に帰らなきゃ」って急いで仕事するのはあんまり好きじゃないんよ。
もう家に帰っていて、仕事に追われない感覚で仕事したほうがいいんよな。
その方が趣味として仕事してるみたいで、心にゆとりを持って仕事できるんよ。
毎晩「ティータイム」してる自分に酔う(笑)
仕事をする以外に、家での時間はどのように過ごしているんですか?
同棲して半年になる彼女と、だいたい一緒にいるな。
家にいるときは、彼女と話す時間を大切にしてる。
毎日23時くらいに「ティータイム」っていう時間を設けて、その日あったこと、お互いの思いを紅茶を飲みながら彼女と話してるんよね。
実は紅茶そんな得意じゃないけん、ココアの方が好きだなぁって思って飲んでるんじゃけどね(笑)
その生活に憧れてしまいます…。
ええじゃろ(笑)
自分の居心地の良い生活をしてる。今の生活が大好きじゃな!
「みんながいいなぁって思うこと」をしているときに自分の心が満たされるんよ(笑)
そんな自分を好きになるんよ。
映画を見ながら寝落ちをするとかさ…。
自分が憧れたことを、どんどん実現していくと心が豊かになっていくな。
これが俺にとっての心の豊かな暮らしやな(笑)