行雲のスタッフのご紹介ページ、ここではスイーツ店『はれもけも』の正社員・まみ太郎さんを紹介します。
人見知りではありますが、負けず嫌いな性格のまみ太郎さん。
2021年で入社4年目になり、去年の12月からは自分のお菓子屋さんもスタートさせました。
聞き手は、行雲にインターンでお世話になっている稲川がさせてもらいます。
まみ太郎さん、お疲れ様です!
本日は弊社のスイーツ店『はれもけも』でお話を聞かせていただきます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
え、ちゃんと話せるかな。
私人見知りなんですよ(笑)
まみ太郎さんの主な仕事
- 焼菓子、生菓子の製造
- 店頭での接客
- 通販商品の登録
- 商品の写真撮影
最初から行雲に就職希望ではなかったんですよ(笑)
まみ太郎さんが行雲に入社するまでの経緯を教えてください。
えっとですね、私は『岡山ビジネスカレッジ』のパティシエコースを卒業して、新卒で行雲に就職しました。
でも本当は、最初から行雲に就職希望だったわけじゃないんですよ(笑)
もともとは別のカフェで働こうと思ってたんです。
そのカフェに入ろうと思った理由はあるのですか?
理由は特になかったですね(笑)
ケーキは手作りでおいしいし、接客の方もいい人だったから、ってくらいで。
それでそのカフェの面接を受けたんですけど、「最初はバイトから始めてください」って言われたんですよね。
正社員志望だったけど、まぁしょうがないと思ってバイトとして働き出しました。
その初日にですね、「私が働きたいのはここじゃないなぁ」って思っちゃったんですよ(笑)
パティシエコースで学んだことをすぐ活かせる職場がよかった
どうしてそう思ったのですか?
それはですねぇ。
私は早く厨房に入りたかったのに「まずは接客から、それを覚えたら厨房に入って皿洗いから」って言われたからですかね。
せっかくパティシエコースを卒業したのに、厨房でお菓子を作れるようになるまでの道のりが長いなぁって感じたんです。
それと、実際に働いてみたら、スタッフの雰囲気がすごいピリピリしてて働きづらそうだったっていうのもありますね。
そうだったのですね。
確かにお菓子を作れるようになるまで、モチベーションは保てなそうですね。
そうなんですよ。
でもバイトの初日で辞めたいなんてお店に言えないし、辞めたところで新しい働き口もないじゃないですか。
それで、「あ~就職どうしよう」って悩んでた帰り道、はれもけもにふらっと立ち寄ったんです。
お店の中でお菓子を見てたら、店員さんが商品の説明をしに来てくれて。
そこで話が弾んで、最終的にその店員さんに「就職で悩んでるんです」って相談してたんですよね(笑)
直感で就職を決めた。
今年で4年目になります
初めて入ったお店の店員さんに、就職の相談をすることなんてあるんですね。
いや、ほんとですよね(笑)
それで就職の相談をしてたら、「じゃあうちの会社に就職すれば?わんさん(代表の犬養)もちょうど倉敷にいるし、今から呼んであげるよ」って言われて…。
そのまま面接が始まって、最終的に「まずはバイトからだけど、いつから入る?」って言われたんですね。
結局、最初のカフェは初日で辞めて、行雲に就職しました(笑)
すごいスピード感ですね(笑)
私、面接の時に休みの日数とか給料とかなんっにも聞かずに決めたんですよ。
ほんとに直感だったんですよね(笑)
そんな感じで採用までの流れが速すぎたので、周りの人からは心配されましたね。
お母さんなんて占い師に相談に行ってました(笑)
でも、会社のことほとんど知らずに就職した割りに、今年で入社4年目になります。
接客、製造、通販、撮影。同年代で全部やってる友達はいないです
アルバイトから社員になろうと思ったきっかけはなんだったのですか?
ここでバイトとして働いてみて、お店の空間の雰囲気や働いてる人の雰囲気が自分に合うなって感じたからです。
お店は居心地が良くておしゃれだし、働いてる人はみんな優しくてピリピリしてないし。
あとは、最初から接客と製造の両方ができたからっていうのもあるかな。
最初から両方できるお店って珍しいんですか?
専門の時の友達でも、入社したては接客だけしかやらせてもらえない子とか、やっと厨房に入れても焼く作業しかやらせてもらえない子が多いんですよ。
でもここは初めから接客も製造も両方できるんです。
その上、自分が希望したら商品の撮影とかECもやらせてもらえてるし。
これだけいろんな業務を経験させてもらってる友達はいないですね。
その分大変だったことも多いんですけど、挑戦したことが身についている経験があるから、自分でもいろいろやってみようって思えてきてるんですよね。
声をかけた8店中、OKは2店だけ。痛感したイベントの大変さ
いろんな仕事を経験して、特に印象的だったエピソードは何ですか?
イベントの企画をしたことですかね。
はれもけもの2周年で、私が『フィナンシェ祭り』っていうイベントを提案したんです。
私、はれもけものフィナンシェがすごく美味しいって自慢に思ってるので。
はれもけも、フィナンシェがおいしい自社以外の8店舗、それぞれのフィナンシェを並べて、お客さんに違いを楽しんでもらうって内容で。
それで、私が候補のお店にメールを送ったんですけど、最初に挙げた8店舗のうち引き受けてもらえたのが2店舗だけだったんです。
そんなに引き受けてくれないんですね…。
それくらいが普通らしいんですけど、当時の私はもっとスムーズに引き受けてもらえると思ってたんですよね。
それに、それぞれのお店に合った文章を考えてたので、めっちゃショックでした。
そのタイミングで体調も崩して…だけど締め切りは迫ってる…って考えたら、「あ、無理かも」って思ったんですね。
それでちゃいさん(はれもけも店長)に相談したら、「気づいてあげれんくてごめんね」って言ってくれて、他のお店も紹介してくれて、なんとかイベントは開催できました。
イベントの大変さは事前に言われてたことだったんですけど、実際にイベントを企画してみて痛感しましたね。
何事もやってみないと分からないですよね(笑)
わんさんとちゃいさんに救われたことが何回もあります
ちゃいさんにはよく相談をするんですか?
しますね。
自分のお店の通販サイトを立ち上げる時も、ちゃいさんは仕事と関係ないのに、商品登録の作業とかを手伝ってくれたんですよ。
他にも試作のお菓子に対しての意見もよくもらってます。
「このお菓子の食感をこういう風に変えるにはどうすればいいですか」って言ったら「これ加えてみ」とか「これ変えてみ」って教えてくれるんですよ。
いろいろ学ばせてもらってます。
他によく相談する人はいますか?
わんさんですね。
わんさんが倉敷にいてスケジュールが空いてる時なんかは「わんさん、ご飯行きませんか」って感じで(笑)
それでご飯に行って話を聞いてもらうんです。
私って話をするのが苦手なんですよね。
でもわんさんはそんな私の話をいっつも親身になって聞いてくれるんですよ。
ただ私が嘆くだけになっていても。
たぶん行雲で私が一番わんさんをご飯に誘ってるんじゃないかな。
知らんけど(笑)
そんな感じで私が悩んでいることや不安に思っていることを、わんさんとちゃいさんの2人にはよく相談しますね。
相談して、精神的に救われたことが何回もあります。
副業OKどころか、応援してくれるのが行雲
新卒で3年以上働いて、他の同世代の友人に比べ多様な仕事をされてきたわけですが、これからの目標はありますか?
うーん、とりあえずはここの会社で働きながら副業も続けていくことですかね。
さっきも少し言ったんですけど、実は私、副業で「CUN BAKE(キュン ベイク)」っていう個人のお菓子屋さんを去年の12月からやってるんですよ。
うちの会社は副業OKなので。
何かを始めたいと思って、それに反対する人は行雲にはいないです。
逆に、ドンドンやっていいよってサポートしてくれたりします。
どういうサポートがあったんですか?
例えば、お店で自分の商品の試作をするのとかにめっちゃ寛容ですよ。
業務終了後に厨房使わせてくれるし、置いてある材料も仕入れ値で使わせてくれるし、調理器具もそろってるし。
わんさんにも「自分のお菓子屋さんやりたいと思ってるんですけど、どう動いたらいいか分からないんです」って相談したんです。
そしたら「自分のお店を始めたいと思うのはめっちゃいいことだね~」って感じでいろいろアドバイスくれて、お店の名前まで一緒に考えてくれたんですよ!
そういうサポートは嬉しいですね。
わんさんはネット通販でCUN BAKEの商品を売り出したときも、全種類1個ずつ買ってくれました。
他のスタッフさんも買ってくれたし、みんな優しい(笑)
ちゃいさんも私が新卒1年目の時から、「まみ太郎も自分の商品を作って、はれもけもで売ったらいいんやけどな~」って言ってくれてたんですよね。
上司からのそういう言葉は、副業もやる気が出ますね。
そう、それもあって副業を始めようと思えたんですよね。
CUN BAKEの商品をはれもけもにも置かせてもらってます。
あとはまあ、ここの会社でいろんなことをやらせてもらって、通販サイトの管理や商品撮影とかができるようになったからっていうのも大きな理由ですけどね。
そういえばちょうど1週間前にも、岡山駅裏のコーヒースタンドにCUN BAKEの商品を卸し始めたんですよ。
1回目は無事完売しました!
「おいしかったよー」「キュンキュンしました」人に喜んでもらうためにお菓子を作ってる
CUN BAKEを始めてみてどうでしたか?
自分で考えて、たくさん試作して販売した商品の感想をいただいたことで、私が何のためにお菓子を作っているのかに気づけましたね。
私の作ったお菓子が人の手に渡って「おいしかったよー」、「キュンキュンしました」、「しあわせもらったわー」って感想をもらえたんです。
はれもけもに置かせてもらっていた私の商品を、おいしそう~って感じの楽しそうな表情で選んでいるお客さんも見ました。
やはりそういう言葉や表情は嬉しいですよね。
そうなんです。
そういうのが単純に嬉しいんですよ(笑)
人に喜んでもらうために私はお菓子を作ってるんだ、ってことに改めて気づけました。
これからは、CUN BAKEの名前を少しでも多くの人に知ってもらうように努力しつつ、自信を持って世に出せるお菓子を増やすことが目標です!
人見知りだけど、成長したいから努力できる
自身のことを人見知りと言ってましたが、すごいアクティブに行動しているように感じます。
本当ですか?
ありがとうございます(笑)
私って人見知りなんですけど、めっちゃ負けず嫌いでもあるんですよ。
人見知りを理由に、行動しない自分に負けたくないから努力できるんです。
自分が人見知りのままでいいと思ってるんだったら、必要以上に行動しないです。
別に人見知りのままでも環境が悪くなることはないだろうし。
でもそれって人との繋がりを広げられないし、いろんな経験を積むこともできないから、成長できないじゃないですか。
「名刺とお菓子を渡す」という修行をしてました
成長するためにやったことはありますか?
東京に1人で旅行に行って、おしゃれなお店を訪ねて、店員さんと話をして、はれもけもの名刺とお菓子渡す、っていう修行をしたことですかね(笑)
そうやってはれもけもの名前とおいしさを知ってもらいつつ、私の度胸も鍛えるという…。
東京のほうがおいしいお店は多いし、いろんな味や食材の組み合わせを知る良い機会にもなりましたしね。
その修行にわんさんが付き合ってくれた時もありました。
わんさんはどんなサポートをしてくれたのですか。
東京のおしゃれなお店で食事して、お会計の時にわんさんが「まみ太郎、チャンスや」って言って私がお店の名刺とお菓子を渡すっていうことをしてました(笑)
私って入社した頃は周りの人が聞こえないくらい声が小さかったし、人前では恥ずかしくて話せなかったんですよ。
でもそういう修行で背中を押してもらったおかげで、最初に比べたらずいぶん声も大きくなったし、積極的に人に話しかけれるようになりました(笑)
「お話させてください」って言える若者の特権を活かしまくるんですよ
積極的に行動することが成長に繋がるのですね。
そう思います。
やっぱり成長したいと思ってるなら、人脈が広い人とか知識が豊富な人とか、いろんな人に積極的に話しかけることですよ。
そういう機会を大切にするようにしてます。
そうすれば今まで気づかなかった視点からの意見をもらえたり、詳しい知識を持った人に繋げてくれたりするから。
いろんな人に「お話させてください」ってお願いできるのは若者の特権だから、それを活かしまくるんですよ。
確かに若者のほうが話しかけやすいですよね。
そうなんですよ。
でもまあ、たまにどうやって誘えばいいか分からない人や恥ずかしくて話しかけれない人もいるんですけど(笑)
その時はわんさんにお願いすれば、話せる場をセッティングしてくれます。
(番外編)こんなことも訊いてみました
まみ太郎さんの好きなはれもけもの商品を教えてください。
うーん、カカオの入ったバスクチーズケーキが好きですかね。
チョコが好きなんですよ(笑)
デザートでチョコチップのジェラートがあったら絶対注文します(笑)
お客さんにお勧めするときも、冷蔵の商品でも大丈夫って言われたらカカオバスクチーズケーキをおすすめします。
まみ太郎さんが好きだからですか?
それもあるんですけど(笑)
やっぱりチーズケーキってみんな食べたことあるし、違いが分かりやすいじゃないですか。
他のお店との違いが分かったら、はれもけもの商品がおいしいってみんな気づいてくれるはずだから、チーズケーキをおすすめしますね(笑)
あ、でも全部好きですよ、もちろん(笑)
はれもけものおいしさは地域の方にも知ってもらえていると思いますか?
もちろんですよ!
私、はれもけもの斜め向かいの「佐久良」っていうお店のおばちゃんと仲良しなんです。
お店の外のベンチでお昼ご飯食べてたら、「うちでお昼食べていいよ~」って言ってくれて、毎回カフェラテを出してくれたんですよ。400円くらいする商品なのに。
はれもけもは毎年クリスマスケーキを販売してて、おばちゃんは毎年ケーキを買う店が決まってるらしいんですけど、「まみちゃんがいるから少し買ってみようかな」って来てくれるんですよ。
まみ太郎さん、すごい愛されてますね(笑)
ほかにも自分のお盆を持ってシュークリームをたくさん買いに来てくれる人もいますし、近所のお店のおばちゃんもよくいらっしゃるんですよ。
うちのお店は商店街にあるので、『有鄰庵』に比べて地元のお客さんが多い気がしますね。
だから地域の常連さんも多いです。