スタッフインタビュー
石川優子（美観堂アルバイト）※退職済

そうね、お家からも美観堂からも近いからよく来ます。

ここのカフェラテが美味しいのよ！

そうなんです。
体調を崩して、12月からお休みしていて…。

でももうすぐ復帰するので、また美観堂でお仕事しようと思ってますよ。
そろそろお金に限界が来そうだし（笑）

復帰したら美観堂のお仕事は週2日くらいを考えています。
お仕事と並行して、フランス語の講師にもなりたいと思っています。
講師に必要な資格を取るために、今はその勉強もしていますよ。

今朝も10分程度スカイプでフランス語会話の練習をしてきたし、このお話が終わってからは本屋さんに参考書を買いに行きますよ（笑）

フランスとか、語学に興味を持った理由は本当に衝撃的で（笑）
21歳の時に、神戸の展覧会でゴッホの「ローヌ川の星月夜」を見た時の話なんだけど。

その絵って、精神を病んだゴッホが描いた絵で、自分もその時、疲れてたんかなー。
金縛りにあったみたいに20分くらい動けなくなっちゃって。涙が止まらないし、動けないし…。

そうなんよ（笑）
自分でもびっくりしちゃって…。
こんなに衝撃的で感動したのは後にも先にもなくて！

それから、「ゴッホが暮らしていたフランスに行きたい！」と思って留学をしました。

その時にせっかくフランス語を使って生活してたから、それも活かしてフランス語の資格を取りたいって思ってます。

結構難しいけどね（笑）

とにかく楽しくって！

フランスって蚤の市とかマルシェがたくさんあるんやけど、そういうところで自分のお気に入りのモノを探すのがね～。楽しかった。

フランスに行った時期がちょうど冬で。
セーターとか、コートとか、かわいいものを探す時間がとっても幸せだったな～。

フランスの人って、一つのものを長く使うことや古いものを修理しながら大切に使うことを大切にしてるのね。
そういうのが私には合ってるな～って思って。

小さい頃から美観地区の近くに住んでたこともあって、骨董市とかは昔から行ってて。

美観地区もフランスと似ていて、手仕事やもの作りの街だから。

ものができるまでの過程や作家さんの想いを聞いてると、「作った人の気持ちが分かるものって素敵！」って思って。そこからかな～。

そうね。
美観堂で働き出したのは2020年の9月で、12月から体調を崩して3か月間お休みもらってるから、そんなに働いてはないんだけど～（笑）

行雲は、企業理念が「心の豊かな暮らしを創る」だったのがいいな～と思って。

実際に自分が働こうとしている『美観堂』というお店がどんな場所なんか、見に行ったんよね。

それがね～。
私の好きな備前焼とか倉敷ガラスとか、手仕事を感じられる商品がたくさん置いてあって。

実はそれよりも前に、一度『美観堂』に行ったことがあったんだけど。
その時は「ザ・お土産屋さん」って感じで、お菓子とかがいっぱいあって。

面接の前に久しぶりに行ったときには、そのイメージからガラッと変わってたんよ。
（※編注：美観堂は2020年春に大きくリニューアルしました）

私、接客とか人とお話するのがあまり得意ではないんだけど、「好きなものだったらお客様に語れる！」「自分が好きなものが置いてあるお店で働きたい！」って思ったんよね～。

えーっとね。
わんさん、たまちゃん、ふじこさんがいて。

話の流れで、私がフランスに行った時の話になって。
そしたら、わんさんが「フランス語で面接してもいいんだけど」って言ってたね（笑）

わんさんもフランス語しゃべれるからね。
そこからゴッホの絵の話とか、大原美術館の話とかして。

そうそう！

私、面接ってあんまり緊張しないんだけど、わんさんって存在感があるし、目力がすごいから、その時はすごい緊張しちゃって（笑）
でもそうやって話してたら、結構楽しくて。

「うちの会社に入ったらどういうことしたいですか？」ってわんさんに訊かれて。
「好きなものをおすすめしたいです」って答えたんよね～。

そういう風に話してたら、「じゃあうちで働いてみますか」ってわんさんが。

そうそう！
私もびっくりしちゃって（笑）
「え？今、ここで決まるの？」って。

その時に「わんさんって行動早いな」って思った（笑）

後から「なんでその日に採用してくれたんですか？」ってわんさんに訊いたら「企業理念とマッチしてたから」って言ってた（笑）

その面接の日は、たまたまコミュニケーションミーティング（月に一回、社員とアルバイトが集まって会社のことを共有する日）の日で。

「この後、よかったら参加してください」って言ってもらったから、みんなに混ざってお話したり、お昼ご飯食べたり。

そうなんよ。
いつもだったら初めての人と話すのは緊張するんだけど、行雲のみんなは親しみやすくて。
分け隔てなく接してくれたから、嬉しかったな～。

ミーティングも「社長からの報告会」っぽいんじゃなくて、「みんなでどうしていきますか～？」っていう感じで。
和やかな感じだったな～。

次の日から出勤で。
最初は、接客もしどろもどろで（笑）
全然上手にできんくて。

私が入ったちょっと後に、あと2人アルバイトさんが美観堂に入ってきたんやけど、2人とも接客上手で。

それを見てたら「私の接客、あんまり上手じゃないな～」って。
ちょっと劣等感みたいなのも感じて。

そうなんよ。

でもそれをたまちゃんやふじこさんに相談したら「自分のペースでいいんだよ！」って言ってくれて。
そう言ってもらってから「自分らしい接客スタイルでもいいんだ！」って自信になったんよ。

それから美観堂の商品を実際に使ってみての感想や、自分が実感したことをそのままお客様に伝えたりして。

そしたら、お客様が興味を持ってくれたり、ついつい話し込んでしまったり（笑）

そうやね。

これまでの職場と比べたら「ありのままの自分でいいんだよ」って言ってもらえたり、そういう雰囲気があるんよね。

そこが行雲らしいし、私が美観堂の仕事を頑張れる理由かな～。

全然違うね！
前は焦りとか、押し付けられる感じとか、窮屈な感じがしてたんだけど。

行雲に入ってからは、それが一切なくて「自分のペースでいいんだよ」って認めてもらえてる気がして。

今回お休みするってなった時もそうで。

体調悪いのが何日か続いてて。
病院に行こうと思ったんだけど、予約が取れなくて。
次に予約が取れるのが、土日明けの月曜日で。

その土日は出勤だったから「この土日は出勤します！」って言ったら「体調が悪いんだから、今はゆっくりしてていいんですよ」って言ってもらって。

その時に張っていた気が緩んだっていうか、「本当に休んでいいんだ！」って思えて…。

そうなんよ～。
お休み中もスタッフのみんなが「最近どう？」ってメッセージくれたり、「いつでもお話聞くからね」って言ってくれたり。

実際にお茶も一緒にさせてもらってるしね。
近況報告みたいな感じで。

ほんとにいい人たちなんよ（笑）

そりゃそうよ～（笑）

入社してからお休みしてる期間の方が長いから、とりあえず忘れてることを思い出して～（笑）

あとは「任せて安心できる」って言ってもらえるくらい、動けるようになりたいな！

そうだな～。
「自分の好きなもの、大切なものだけで暮らす」ことかな。

自分が厳選したお気に入りのものたちと、会話しながら暮らす時間を共有したいな～。

たくさんのものに囲まれて暮らすんじゃなくて、「これを使うだけで幸せ！」って思うものと生活したいかな～。

そうそう！
そうやね！（笑）

ドミニック・ローホーっていうフランス人の方が書いた「シンプルに生きる」っていう本があるんだけど、それを私のバイブルっていうか。

「身の回りのものって少なくていいんだ」って気づかせてくれたんだよね。

だからこだわりを持って、一つのものと長く生きていきたいですね！

ありがとうございます（笑）

でも私の服やものって、好き嫌いが分かれるっていうか…。

古着とか、自然がモチーフになってるもの、手紡ぎとか草木染めって、好きな人には「え～！それどこで買ったんですか～！？」って言ってもらえるんだけど、そんなに好きじゃない人には「え…、それどこで買ったんですか…」っていうテンションで訊かれるんだよね（笑）

メルカリ…（笑）
こういう手仕事のものって正直高いから、メルカリで状態が良いのを見つけて買ってる！

そうだな～。
妥協して買わないことかな。

悩んでもいったん考えて、それでも欲しかったら買うかな！