
行雲スタッフのご紹介ページ、ここではアルバイトのあぽを紹介します。
旦那さんのUターンをきっかけに、東京から岡山にやってきたあぽさん!
太陽のような明るいエネルギーで、行雲の広報をしながら『有鄰庵』でも働いてくれています!


聞き手は、行雲のライティング業務を担当している、久保がさせてもらいます。
私は岐阜で完全リモートワーク中のため、オンラインでお話を聞きました!
あぽさんの主な仕事
- 行雲の広報
 - 『有鄰庵』での接客
 - 厨房での簡単な調理
 
義父の急病がきっかけで、東京から岡山へ

あぽさん、お疲れさまです〜!
お、髪切ったんですね!かわいい〜!

そうなんです、周りにはあまり気づかれないんですけど(笑)
こちらこそ、今日はよろしくお願いします。

早速ですけれど、あぽさんは2024年の3月に入社してくださったんですよね?
行雲に入社される前は、どこで働いていたんですか?

私、2021年の4月に東京から岡山に引っ越してきてて。

あ、そうなんですね!

そう、コロナ禍に岡山にきて。
それまでは東京で6年間、BtoBのコンサルみたいな仕事をしていました。
平たくいうと、営業代行みたいな。
一般企業に訪問して、お悩みを聞いて、そのお悩みに対してあっている企業を紹介するっていうマッチングサービスをしてましたね。

それは、正社員としてバリバリ?

そうですそうです。

なるほど、そこから岡山にこられたのは何かきっかけがあったんですか?

夫が長男で、私と結婚する前から「岡山に帰ってきて〜!」って両親に言われていて、私もいずれは一緒に岡山に行くんだろうなって思ってたんです。
そんなときに、脳出血で義父が倒れて。

え、旦那さんのお父様が?

そう。それが2021年の1月くらいで。
お義父さんは地主さんだからアパート経営とかもやっていたんだけれど、当時夫は東京で仕事をしていて何も知らない状態だから「やばい!」ってなって。
身体が心配なのもあるし、ずっと帰ってこいって言われていたのもあるし「もう帰ろう!」って。

そっかそっか。

私的には、夫の感情が一時的に高ぶってるんじゃないかな〜って様子見してたところもあったんだけれど、これはそうでもないなと。
「本当に帰るんだったら、私仕事辞めるよ?」って言ったら「帰る!」ということだったので、6年半働いた会社を退職して岡山に引っ越してきました。

リモート勤務をやめて、瀬戸芸や飲食店でアルバイトをしました

なるほど、それは大きな出来事でしたね…!
岡山にきてからはどういう生活を送ってきたんですか?

実は岡山に来てからもしばらくは、前の会社から業務委託でリモートの仕事を続けていました。
でも、家の前でメダカが泳ぐ古民家から、東京の恵比寿や渋谷の大企業を相手に営業をするっていうギャップがものすごくて…。
時給は良かったけれど、あまり気持ちよく仕事できないってなって、「リモートもやめます」ってなったのが、岡山にきた1〜2ヶ月後くらいだったと思います。

なるほど、そこで自分の気持ちに正直に動くあぽさん素敵。
その後は、どういうふうに過ごしてたんですか?

やめた後に思ったのが、やっぱり岡山のことをちゃんと知りたいなって。
これまでBtoBの仕事をしてきたからか、周りもメディアとかPRとかの仕事をする人がほとんどで。
だけどこっちにきて知り合ったママ友とかは、ご主人が工場勤務で3交代制とか、病院が近いから看護系とかで、東京とは転職サービスに載っている職種も違うし、そもそもどこが大手企業なのかも分からなくて…。

そうですよね、環境によってガラッと変わりますよね。

そう。自分が岡山でどういう働き方がしたいのかも分からなかったから、「まずは市場調査だ!」って思って。
いくつかの転職エージェントに登録して、スカウトを見たりエージェントの方とお話ししたりしながら、岡山にはどんな企業があって、わたしの経験がどう評価されるのかをチェックしていました。
それと並行して、「岡山らしさを感じられるところに一度身を置いてみたい」と瀬戸芸(瀬戸内国際芸術祭)や観光地でのアルバイトもしましたね。

わ、瀬戸芸似合う!
観光客の方に笑顔で案内しているあぽさんが目に浮かびます〜!

(笑)
ほんと、ある意味ちょっと責任が軽いというか。
「岡山で一回ちょっと社会に出てみる」っていう経験をしてみた感じです。
その後は、飲食店を含めて3つくらい働いたかな?

お、結構いろんなところで働かれたんですね!
行雲の一つ前の会社はどんなところだったんですか?
その会社さんを経て、どんなきっかけで行雲に来られたんでしょう?

誰にも相談できない環境がしんどくて、休職することに

えっと、行雲の一つ前はパニーニ屋さんで。
このパニーニ屋さんの母体が不動産屋さんだったんですけど、すごく良かったんです!
不動産って街づくりをやりがちじゃないですか?

お、知らないですけど…そうなんですね(笑)

はい(笑)
なんか銘打ってまちづくりをやりがちなんですけど、そこは他と違って純粋で良い会社で。
「例え会社の利益になっても、街のロケーションとか街の画としてよくないことはやりたくない!」っていう感じの社長だったんです。

うんうん。

私、中学の時に地元のまちづくりと関わったり、大学でもまちづくりのゼミに入ったりして触れてきていた部分があって。
それもあって、パニーニの人員が揃ってからは、私の担当が街づくりの業務に変わったんですよ。

え、そんなことがあるんですね!
それはめちゃくちゃ大きな変化!

そうなんです。
立ち上げのタイミングから入って、社長の下について仕事をしていました。
なので社長との距離も結構近かったですね。

なるほど、いまの行雲での広報業務と同じような体制ですね。
お仕事は楽しかったですか?

うーん…なんていうんだろう。
社長はすごいいい人なんだけれど、ちょっとした雑談とかができなくて。
仕事の話はできるけれど結論がない話をしづらいというか…「このメール文章、どう思います?」とか気軽に訊けないじゃないですか。

そうか、ちょっと窮屈な感じだったんですかね。

わからない…今思えば、私が気を遣いすぎてたのかも知らないです。
だから「誰かと会話がしたい〜〜〜!」ってなってました(笑)
当時は、一人で一個のまちづくり事業を持っている感じで。
自分は自分の仕事をしていて、隣の人は違う仕事をしていたんです。
だから同僚と共通の話もできなくて…。

そっか。それは上手くいかないと一人で悶々としちゃいそう。

そうなんです。その会社を辞めるきっかけもそんな感じで。
自分の担当していた事業が「なんかこれうまくいかんな」っていう感じになって、対応するお客さんとかもなかなか一筋縄ではいかなくて…。
社長に相談して「それは小銭さんじゃなくて相手が悪いから気にしなくていいよ」って言ってもらったんですけれど、そういうのが重なって心身を病んじゃって。

あら。

それでもう一度社長に、「休みたいんだけれど、自分の事業をわかる人が誰もいないから相談できないのが困る。辞めたいとかではないけれど一旦止まりたい。休んでもいいっていうのが欲しい」っていう話をしたんです。
そしたら「この事業ね、この街に合わないと思うからどうしよっかなと思ってたんだよね」って言われて。

えええ、それはずっこける(笑)

そう(笑)
なので引き継ぎをして、一旦その仕事を休みました。
この時に人生で初めてメンタルクリニックにも行きましたね。

そこまで積もり積もっていたんですね。
それは本当にお疲れさまでした。
その後は、ゆっくりできましたか?

はい。ちょっとお休みしたんだけれど、そしたら「このままじっとしてたら逆に私もっと病みそうだな〜」っていう思いが出てきて。
それで、一人一事業とか重いのじゃなくて、カフェでちょっとバイトしようかな〜って応募したのが『有鄰庵』でした。

東京時代の同期から、行雲を紹介してもらいました

あ、ここで行雲が出てくるんですね!
『有鄰庵』のアルバイトは、どうやって見つけてくれたんですか?

きっかけは、前職6年働いた会社の同期が教えてくれて。

え、東京の会社の方ですか?

そう。なぜかというとその会社にね、行雲が登録されていたんです。
レディクルっていう企業同士のマッチングサービスなんだけれど、そこに行雲が登録されていて。

うんうん。

気を病んで一旦東京に帰った時に、「岡山にいい会社ないかね〜。一旦はカフェとかでいいけれど、ゆくゆくは本当にいい会社で働きたいな」っていう話をしたら「綾乃さん、行雲あってるんじゃない?」ってその同期が教えてくれて。

え、そのお友達すごい!
東京にいながら「この会社いいよ」って薦めてくれるほど、行雲のことを知ってくださっていたんですね。

そう、逆輸入みたいですよね(笑)
営業代行の仕事は、担当している会社のことをちゃんと把握しておかないといけないから、それで知ってくれてたんだと思います。
その後、行雲のホームページを見て「めっちゃいい!!」って思って。
3時間くらいかけて応募フォームを書いて、応募しました。

それ知ってます!(笑)
私がメールチェックしてたら、あぽさんの応募フォームが届いて、「わ、今までこんなに書かれてた人いらっしゃったかな?」って思うほど、本当にびっしりぎっしり書いてくださっていて…。
これは書類通って面接にいらっしゃるなって勝手に確信してました。
そして伝説の、面接日間違い事件が起こるんですよね(笑)

そう、いつも言ってるやつです(笑)
でも遅刻はしてないよ、面接日を間違えて、2回前倒しで行っちゃったんです。

ふふふ。私の中で結構衝撃的で好きなエピソードです。
よくぞ何度も美観地区にきてくださいました…!
それで面接では、どんなことをお話したんですか?
わんさんとお話する中で「カフェに応募してくれたけれど、広報の仕事をやってみよう!」ってなった感じですよね?

そうそうそう。
ちーさん(久保のこと)の時はわからないけれど、普通にわんさんとおしゃべりしてるみたいな感じで。
「ホームページを読んで感じたわんさんのしなやかさや、人ありきで経営をするところ。そういうのは本当にすごいから、もっといろんな人が知った方がいい!」とかを話したんです。

うんうん。

その流れで「わんさんまじ、Podcastとかやった方がいいんじゃないんですか?」って言ったら、「実はやりたくて、もうマイクも買ってあるから一緒にやろう」みたいな。

ええすごい、わんさんマイク買ってらっしゃったんですね。
それはドンピシャのタイミング!

そうそうそう。
なのでカフェに応募したけれど、一旦は広報の仕事をしようってなりました!

人ありきで予算を組んでいて、驚きました

それで行雲に入社されて、この春で一年が経った感じですよね。
これまでの会社との違いってありますか?

え…いっぱいある。いっぱい違う。
話すとぐちゃぐちゃになりそうだから、テキスト化してちゃんと送りたいくらいです(笑)

(笑)
じゃあ今、パッと思いつくので何かありますか?

一番に思いつくのはやっぱり、長期目線の経営であることですかね。

なるほど。
具体的にどういうところで「行雲は長期目線の経営をしているな」って思われますか?

えっと…これまでの会社ではまず月の予算があって、そのために人が動いて1ヶ月を終えるっていうのが普通だったんですね。
でも行雲は人ありきで予算を組んでいるのがすごいなって思って。

うんうん。

例えば『はれもけも』だとパティシエが5人いて、それぞれ残業込みで休みもきちんと取った上で月に何時間働けるかを出して、そこにチーズケーキやフィナンシェを一人何個作れるかを掛け合わせて、予算を組んでいる。
当たり前のことなのかもしれないけれど、これまで「予算に対しての人」っていうのに慣れてしまっていたから、人に対して予算を組むのがすごいなって。

確かにそうですよね。
今年の3月くらいだったかな、パティシエちゃんの入退社や体調不良が重なっちゃった時に、それに応じて一部スイーツの製造販売をお休みしたじゃないですか?
いまの人員で頑張れる範囲の製造量とラインナップに変更されたことに、すごく私は人ありきの部分を感じたというか、行雲らしさを感じました。
今十二分に頑張っている人にさらにハッパをかけて無理させない感じとか。

そうそう。
もちろんGWなどの大型連休に人を増やして予算を上げて「ここは取るぞ!」っていう時もあるけれど、長い目で見た時に人が疲弊しない、持続可能な働き方になっているなって思います。
あと、マニュアルがきちんと整備されているのも結構びっくりしました。

お、今までのところはあんまりしっかりしていなかった…?

ここまでのところはなかなかないと思います!
私、行雲のSlackマニュアルだけでも一生語れるんですけど(笑)

ふふ、あぽさんPodcastでもベタ褒めして、マニュアルの文章を読み上げてくれてましたもんね。

ほんとに聴いてほしい!
だって、「自分の名前を登録するときは、名前と苗字の間に半角スペースを入れてください」とか書かれてるんですよ!
めっちゃこまけえ!って思うけれど、誰でもわかるようにそうしてくれてて。


理由はわんさんも言ってたけれど、行雲で働く人ってみんなが社会経験があるわけではないし、これが初めてのアルバイトっていう人もいるわけで。
なので社会経験の有無でスタート位置が違わないようにするための書き方なんですよね。
誰もが気持ちよく働くことをスタートできるように整備してくれてるところがすごいなって思って。

うんうん、このマニュアル通りにしたらSlackの設定で悩むことはないと思います。

なんていうか…よちよち歩きの子に、砂利道じゃなくて舗装された道を用意してくれてるような感じ。
ちょっとしたことでつまずかないように、マニュアルで先回りしてケアされてるのがすごいなと思いました!

有鄰庵MTGで「チームじゃん!」って思いました

では、実際に働いてみてどうですか?
広報の仕事に加えて、最近では『有鄰庵』のシフトにも入ってくださっていますが、楽しく働けていますか?

『有鄰庵』は言っても週1ペースで、まだ5〜6回しか勤務してないんだけど、チーム感があるのが楽しい!

あ、それはよかった。

え、楽しい、すっごい楽しいです!!

そのチーム感っていうのは、どういう場面で感じるんですか?

うーん、先週やった有鄰庵MTGとか、大きかったかもしれないです。
10人くらいでGWに向けて話し合ったんだけれど、当たり前だけどコミュニケーションMTG(月に1度開催されている全スタッフ向けのMTG)とはまた雰囲気が違って。

へえ、どんなふうに違うんですか?

コミュニケーションMTGって、正直発言がすごい少ないというか、「自分がこんなに喋っていいのかな」とか「こんなこと訊いていいのかな」っていうのが多少あるのかなって思っていて。
訊きたいことがわからなかったり、それぞれが理解して考える時間もあると思うんですが、「意見を交わす、白熱する」っていう感じではないんです。
でも有鄰庵MTGは結構みんなが喋ってくれて!

お、意見が飛び交う感じなんですね。

そう。今回はGWの繁忙期前に、「新しく入った人も多いから一度みんなで話しておきたい」っていう、かぜちゃんの声かけで始まったんですが、始まってみたら「割れものが出ることについて、私はこう気をつけてる!」とか「こういう時にこういう改善したらいいんじゃない?」とか、一つの問題に対して意見がどんどん出てきて。
「あ、こういう雰囲気なんだ!チームじゃん!!」って思いました。

ふふ、あぽさん楽しそう(笑)

うん(笑)
いつも一緒に働いているスタッフ同士だから、心理的安全性が高いのもあると思うんですが、日々やっている具体的な業務になると話しやすいんだろうなあって思って。
一つの課題に対してそれぞれが思っていることを言い合える時間で、チームとしてのいい雰囲気を感じましたね。

うんうん。
そのMTG自体も発言しやすい穏やかな空気感が流れてたんでしょうね。
当日はかぜちゃんが回してくれてたんですか?

かぜちゃんは「え、わんさんいないと喋れない!あ、わんさんちょっとどっか行かないでください〜!」みたいになってて(笑)
普段はキビキビ指示を出してくれる頼れるリーダーって感じだから、ちょっと隙が見えてかわいかった。
あ、でも思い出しました。
「有鄰庵MTGやるか!」って決まったときに、私が…ちょっとアホじゃないですか?

え、知らない(笑)そうなんですか?(笑)

(笑)
私が「そんなこと訊いていいの?」みたいな質問をするから、突破口を開きやすいところがあると思うんですよね。
わんさんがそれを認識してて、「有鄰庵MTGやるなら、あぽくんはいてもらった方がいいですよ」ってかぜちゃんに言ってて。
なので当日はかぜちゃんが「あぽさんどうですか?」って最初に振ってくれて、私がバーーーって喋って、そこでアホみたいに初歩的なことも言うから…。

みんなも話しやすくなった?

多分(笑)
わんさんよく私のことわかってるなって。

そうか、それはあぽさんありがたい存在。
いまの話を聞いて、すごい素敵だなあって思ったんだけど、「そんなこと訊いていいの?」っていう初歩的な質問をすることで、周りに「そんなことも知らないの?」って思われるのが怖いとかいう感情はあんまり…?

全然ないですね。(即答)

そんな感じですよね。
急にちょっと脱線しますけど、あぽさんの、素直に思ったことを発言できるところ素敵だなって思います。

え…ありがとうございます。

こんなこと言ったら嫌われそうとか、馬鹿にされそうだから発言をためらうって言うのもない感じですよね?

ないない。ないかも。

うん、絶対ない方がいいと思います。
私まだちっちゃなプライドみたいなのがあるから、質問する時に「この訊き方で大丈夫かな?」とか「いい質問!って思ってもらえるかな」、とか変によぎることがあって(笑)
この会社はそんなこと全く思わなくていいのに、思わない方が成長できるってわかってるのに抜け切らないところがあるので、あぽさんのその素直さがとてもかっこよく思います。

ああ、その気持ちもわかります。
でも、私、結構会社のマニュアルに後押しされているところもあるかも。

マニュアル?

はい。
入社マニュアルだったかな、そこに「わからないことや、あれ?と思うことは訊こう。わからないことをわからないままにしない」みたいなフレーズがあるんです。
この言葉にかなり後押しされて、「会社が100%OKって言ってくれるんだから、どんどん訊こう、発言しよう!」っていう気持ちになれている気がしますね。

ああ、なるほど…!さすがマニュアルラバーのあぽさん!
きちんと読み込んで、それを自分の中に落とし込まれていて素敵です。
私もこのインタビューが終わった後、もう一度読み返そうっと!

広報では、わんさんの露出を増やすお仕事をしています

もう一つの広報の仕事はどうですか?
最近はどんなお仕事をしているの?

今は一旦Podcastはお休みしていて。
代わりにわんさんの登壇や取材の機会を増やして、露出を広げていく仕事をしています!

あ、そうなんだ!だから最近配信が止まってたんですね。
ではいいタイミングなので、このインタビューでもわんさんのPRをぜひ。

え!いいんですか(笑)
私、東京で6年間働いていた時は、日本を代表するような大手企業も含めてトータル400社くらいの人とお会いしてきたんです。
でもこの経験を踏まえても、行雲とかわんさんって「すごい!」っていう部分がいっぱいあるんですよね。

うんうん、どういうところか聞きたい。

まず行雲に出会って驚いたのが、美観地区という限られた範囲で10の施設や店舗を運営していること。
しかもカフェ、レストラン、宿、お土産屋さん、お菓子屋さん…と、ほんとにバラバラの業態じゃないですか。
一番端と端に『有鄰庵』と『はれもけも』の厨房があって、このたった1km圏内に10施設あるって、すごすぎって思って…!

確かに。
私の中で馴染んでしまってましたけれど、改めて言語化してもらうとすごいかも。
あ、しかも、コロナを乗り越えてそれぞれの事業を黒字化させてますよね?
どこかのMTGで話してもらった気がする。

そうなんです!ほんとやり手すぎません?(笑)
それでわんさんに「どうやってるんですか!?」とか訊くと、事業の組み立て方とか人との関わり方が目から鱗なんですよね。
そのまま真似できることばかりではないけれど、「こういう考え方があったのか」って気づきがたくさんあって。
これは知って損はない!経営者の人も興味あるのでは?と思って、わんさんの頭の中をみなさんにお披露目すべく露出を増やしています。

なるほど。
ちなみに目から鱗だったエピソードってどんなことがあるんですか?

それこそ先ほどお話しした「人ありきで予算を組む」とか、きめ細やかなマニュアル作りとかもそうですね。
会社の利益はもちろんなんですけれど、その前提としてスタッフが気持ちよく働いて成長できるように設計してくれているなと感じます。
あと自分のことで言うと、フィードバック面談も結構衝撃的で(笑)

え、それ聞きたいです!

広報の仕事は、あと2〜3年面倒を見てもらいます(笑)

入社半年後に、わんさんが広報のフィードバック面談をしてくださったんですね。
そこで「これからどうしていく?」っていう話になったときに、「今後も広報職はやってもらっていいんだけど、多分すごい自己肯定感が下がるよ」って言われたんです(笑)

え、それはどうしてですか?

「これまであぽくんがやってきた、現場色の強い営業とは逆で、広報は脳みそを使う仕事だから」って。

脳みそを使うと自己肯定感が下がるってこと…?

えっと、企画進行を考えたりメール文章を作成したりっていう、脳みそを使うことが私のすごい苦手な分野だから。
だから「このまま広報職を続けてもいいけど、自分のできないことにいっぱい気づいちゃうし、そのせいで自己肯定感が下がるけど大丈夫?」って感じで訊いてくれて。

あ、そういうことか!
会社側がそういう声かけをしてくれるって、あんまりないですよね。
それであぽさんは、どうしたんですか?

なるほど〜!みたいな。
でも「それなりにやれるまでに2〜3年はかかると思うけど、やりたいんだったら別にいいよ」とも言ってくれて。
え、2〜3年!?できるまで面倒を見てもらえるの?って(笑)

ふふふ。もはやお父さんでもある(笑)

そうそう。これ仕事よな!?って思いました(笑)
失敗も含めた前提で「現場で学びながらあぽくんが広報で育つペースはこれくらいかなあ」っていうのを見てくれて…。
時間はかかるけれど、やりたいならやってもいいよって言ってくれるところに、懐の大きさというか、そういうのがあるなあって。
そういう上司に今まで出会ったことがなかったので、びっくりしましたし、ありがたかったですね。

うんうん、そんなやりとりがあったんですね。
でもそっか、「自己肯定感が下がるよ」って言われても、広報の仕事はこれからも続けるんですね。
正直、私だったら迷っちゃいそう。

そうですね。
私の仕事においてのモットーが「既成概念にとらわれない。今までの自分が全てだと思わない」でして。
10年ほどこれをモットーにしているんですけれど、要は挑戦や成長をしていきたいなって思ってるんです。

おお、素敵なモットーを掲げてらっしゃる…!

(笑)
仕事をしながら自分ができないことを学べて、しかもわんさんは電通出身で、今の事業の成功者で…そういう人が私をみてくれるって最高な環境じゃないですか。
「これはやらないともったいない!」と思って。

逞しい!
そっか、最高な環境の中で、苦手を得意にしていくあぽさんの旅が始まってるんですね。
2〜3年後はどんな広報さんになっているのかな〜、すごく楽しみです!

わんさんは、人の心がわかるAI

よし、ちょうどわんさんのお話に移ってきたところで改めてお伺いしようかな。
広報として近くにいるあぽさんから見て、わんさんはどういう人だと思いますか?

わんさんは、入社してすぐの頃から言っている言葉があって。
「人の心がわかるAI」って、私ずっと言ってるんですよ。

お、その心は?

わんさんって、目の前にいる人を、その人の状態も含めてスキャンするじゃないですか?
言葉尻とか声のトーンとか、ちっちゃい挙動みたいなものとか…全部見ようとしなくても見えちゃうのかな、それがAIだなって。
でもそれを自分の期待にはめないし、「こうだよね」って決めつけようとしないところもあって。だから「人の心がわかるAI」だなって思います。

なるほど。
今言われて思い出したんですけど、私がちょっと落ちてた時に「くぼちーくん最近元気ないですもんね」って言ってもらったことがありました(笑)
あれもあぽさんの言葉を借りると、スキャンされてたのかな。

ええ!

多分、私の打つ文章が、句読点ばっかりになってたからかなって勝手に思ってるんですけど(笑)

でもそういうところも汲み取ってくれるっていうね。
それでその汲み取り方が「元気ないですもんね」っていうゆるい感じでくるじゃないですか?
だからこちらも「そんなことないですよ!」ってならないし、「わかりました?そうなんですよ〜」って本心をさらけ出せる。

うんうん。もう多分わんさんには隠しても無駄だなって思ってるところあります(笑)
良くも悪くもぜんぶ見えてる気がするから、取り繕っても意味がないですよね。
ちなみに経営者としてはどう思われますか?

うーん、そうですね。
どんな言葉で言ったら一番適切かな、と思って探してるんですけど…。

うんうん、全然待つのでゆっくり。

(しばらく考えるあぽさん)
わんさんってよく「しなやか経営」って言うじゃないですか。
広報としていろんなところを訪問してわんさんの話をする時に、その「しなやか」っていう言葉が相手からも出てくるんですよね。
だからやっぱり、「しなやか」っていう言葉が行雲の人だけじゃなくて周りから見ても伝わりやすいのかなあって思ったり。

ほうほう。
どういうところを見て、社外の人は「しなやかですね」って言ってくれるんでしょう?

しなやかって似てる言葉で行ったら、柔軟とかフレキシブルとかで…。
例えば、役職関係なくその人に合わせて業務をアサインしたりするところじゃないですか?

なるほど…。
確かに行雲って、縦割り感ないですよね。
社員さんとアルバイトさんが同じ仕事をしてることもあるし。
取引先さんとのメールのやり取りとか商品仕入れとか、業務に関しても役職関係なくその人の得意・不得意を見て振ってくれている感じがします。

そうそう。
でもそれって、「普通はこうだよね」って固定観念をなくさないとできないから、すごい勇気がいるというか…なかなか他では真似できないとも思っていて。
そういう会社がこれからもっと増えてくれるといいんだけど、それを今の時点でさらっとやっているのがわんさんだなーと思います。
行雲に入ってから、無理や背伸びをしなくなりました

お、終わり時間が意外と迫ってますね…!
最後に、入社されてからあぽさんの中で変化があれば教えてもらいたいです。

そうですね、無理や背伸びをせずに働くことができるようになりました!
長く同じことを何年も続けられるペースが大事なんだなって。
例えば、短距離走でバーッと走るんじゃなくて、ずっとマラソンを続けられるペースを選択する方が、結果的に自分にも家族にもチームにもいいんだっていうのが、すごくよくわかった気がします。

それはいい変化!
前職のまちづくりの仕事がハードだったとおっしゃっていたから、今はどうかなと気になってたんです。

ありがとうございます、大丈夫!
今は、介護も含めた家族の時間と、地域の行事やお祭りごとへの参加が生活の大半にあって、そこに良い配分で仕事をさせてもらっている感じです。
心身の健やかさを保ちながら責任のある仕事もできていて、とてもありがたいです。

それを聞いてちょっと安心しました。
行雲は、各々のライフスタイルや思いを汲んでくれる場所だと思いますし、あぽさんが無理なく健やかに働いてくださることが、会社としても絶対嬉しいことだと思います。
ぜひこれからもともに、無理なく楽しくお仕事しましょう〜!
今日はありがとうございました!
あぽさんへのインタビュー。
終わった後にまず思ったことは、「かっこいい…!」でした。
お話をしてくださる中で、「自分をよく見せようと思っていない」ということを言ってくれましたが、それは私にはまだ辿り着けていない境地で、とてもかっこよく見えて。
自分を着飾らずに話してくださる姿が、とても眩しかったです。
あとはねえ…写真からもバシバシ伝わると思うのですが、笑顔がとっても素敵なひと!
一緒にいるとつられて楽しい気持ちにさせてもらえて、これは人としても、広報職としても最強のチャームポイントだと思います。
思い返せば、あぽさんが撮る社内スタッフの写真は、みんないい顔で写っていて。
これはきっと、あぽさんの笑顔と場の空気を和らげる力が伝染しているんだなと、今さらながら腑に落ちました。
あぽさーん!今日はお話しできて嬉しかったです!
これからもっとお近づきになれますように。ありがとうございました!

<あぽさんちょこっとメモ>
最近のお気に入りは、『はれもけも』の『おつまみクッキー缶』。
甘さ控えめかつグルテンフリーで、トレーニングの間にも罪悪感なく食べられるところが推しポイントなんだそうです!




















