行雲のスタッフのご紹介ページ、ここでは行雲の発信やコミュニケーションを担当しているライターである社員・くぼちーさんを紹介します。
もともと『美観堂』にアルバイトとして入社後、2021年からはわんさん(行雲代表の犬養)直下のチームで、部署をまたいで活躍中のくぼちーさん。
とっても細やかな心配りができる、行雲にとって欠かせないお姉さんです。

くぼちーさんの主な仕事
- 美観堂のネットショップページ作成
- はれもけものネットショップページ作成
- 美観堂のnoteでの記事執筆
- 『美観堂のよみもの』サイトでの記事執筆
- 美観堂、はれもけものメルマガ作成

聞き手は、行雲にインターンでお世話になっている片平がさせてもらいます。
本日はお時間をとっていただきありがとうございます。
よろしくお願いします。

プロフィールの「ご飯」「鮭」「味噌汁」に惹かれ結婚

くぼちーさんは転職して行雲で働かれていると聞きました。それまではどんなお仕事をされていたんですか?

大学を卒業して、大阪のメーカーに就職をしました。
それが行雲に入る前の会社です。
そこではカタログ、チラシ、ネットショップのページ作成、メルマガ配信などを担当していました。


そこからなんで倉敷と行雲に来ることになったんですか?

倉敷に来た大きなきっかけは、結婚かな。
大阪で働いていた時に、今の旦那さんとまさかのマッチングアプリで出会ったんよ(笑)
旦那さんのプロフィールに書いてある好きな食べ物が「ご飯」「鮭」「味噌汁」という素朴なもので。
それに惹かれました(笑)


旦那さんは当時から岡山県に住んでいたので、2年間遠距離恋愛をしてたんよ。

そうだったんですね!
遠距離恋愛中のエピソードとかありますか?

そうだなあ、携帯はあるけど手紙の方が思いが伝わるかなと思って、手紙交換をしてたんよね。

それはくぼちーさんらしいですね!

「うちでの採用は難しいかも」と言われて

倉敷に来て、お仕事はどうやって探したんですか?

もともと、この会社のことは知ってたんよ。
『ゲストハウス有鄰庵』に3回行ったことがあって。
有鄰庵の雰囲気が大好きだったんよね。
それもあって、「倉敷に住むのなら行雲で働きたい」と、お客さんの時からぼんやり思ってたんよ。

それで電話で行雲に応募したんだけど、旦那との生活も大切にしたいし、不安な気持ちもある。
ポメラニアン(名前は王子)も飼っているので、平日の10時〜15時の出勤、土日・祝日は休みで、年末は大阪に帰省したい、という希望を電話で伝えたんよ。


なかなか細かい希望だったんですね。

その希望を受け入れてくれる会社はなかなか少ないよね。
だからその時のわんさんの返事は「観光地での接客の募集なので、うちではちょっと厳しいかもしれないけどそれでも面接してみますか」だったんよ。
「それでもいいです」と返事したんやけど。
わんさんの返事を聞いたとき、最初は「あ~私ここで働けないんか…」って思ってしまったんやけど、行雲で働きたい気持ちは諦めきれなかったから、面接に向けて準備をたくさんしたんよね。


どういう準備をしたんですか?

履歴書に加えて、勝手に企画書を作って持っていっちゃったな。
面接の前に美観堂に行って客観的な目で接客を受けたり、商品棚を見たりして。
そこから「ここはもっとこうした方がいいのでは、私ならこうする」という企画書をA4の紙1枚にまとめたんよ。


「私は何ができるのか、どんな視点を持っているのか」という「私」を1番表現できると思ったのが、こういう企画書だったんよね。

なかなかアルバイトさんでこういう企画書を面接に持っていく方は多くなさそうですよね!
面接当日はどんな雰囲気だったんですか?

冬だったから、こたつに入りながら、お茶も出してもらって、ざっくばらんに話したのを覚えてるなあ。
職務経歴書にコピーライター養成講座に2年間通っていたことを書いたんやけど、わんさん(※行雲代表の犬養)も電通でコピーライターをしていたからなのか、企画書をわんさんが気に入ってくださったのか、その場で採用が決まったんよ!
そういえば、くぼちーというあだ名をわんさんがつけてくれたのもその日だったわ!(笑)

前職で感じていた強迫観念が行雲では消えました

実際に入ってみて、前の会社とはどういう点が違いましたか?

自分自身の仕事内容は似ていますが、中身は全然違うね〜。
前の会社で例えばカタログを作る仕事の場合、技術部や営業部、時には翻訳のために海外部など様々な部署と連携しなければいけなかったんよ。

ただ、どうしても日本の組織だと縦割りなところもあるから、他部署との連携は自分の力だけではどうしようもないことがあったんよね。
また、カタログの文章の中では自分の表現の余地があまりなくて。
決まったものをある程度の型にはめて書かないといけないから。


くぼちーさんには、なんだか窮屈そうですね。

カタログの改定の時期が来ると、「うわ、またか~…」って憂鬱に感じてはいたかな。
終わったときには達成感もあるけど同時にすごい疲労感も感じる仕事。
カタログの改定の時期は残業もたくさんあって、土日でも家に仕事を持ち帰ってたかな。
思えば当時は「自分がやらなきゃやらなきゃ」という強迫観念がめっちゃあったんよね。


行雲の仕事ではそう感じることはないんですか?

今は、良い意味でないです!
自分は残業もなくて、プライベートの時間がちゃんととれてるかな。
自分の裁量の中で働かせてもらってます。
今の仕事は、文章の中で自分で表現を考えて、書き方にこだわることもできるし。
そこにわんさんから必ずフィードバックがあるからこそ、自分の言葉への工夫のしがいも感じてるな。
なんというか…、自分の最大限の力を発揮できてる感覚があるんよね。

手垢のついてない言葉を聞き逃さないインタビュアーになりたい

では、今のお仕事の内容をうかがっていきますね。
くぼちーさんは家でのリモートワークが多いと思いますが、外に出る仕事はあるんですか?

記事を書くために、『美観堂』でお取引をしている作り手、メーカーの方にインタビューをすることがあります。
インタビューで自分の知らない世界を知るのは楽しいよ〜!

インタビューをするときに心がけていることを教えてください。
私もいま勉強中なんです(笑)

インタビューでは、抽象的な質問よりも具体的な質問をして、具体的な答えをもらっているほうが、読者が想像しやすい文章を書けると思うかな、うん。
なので、一つの話題でどんどん深堀していくことを意識してますね!


この間、自分でチョコレート店をしているちゃいさん(はれもけも店長)をインタビューしてきたんよ。
「環境に配慮したくて、パッケージも環境に優しいものにしています。
でも言葉だけでは信頼性がないので、たまに家族で海にゴミを拾いに行くんですよ」
っていうお話をされてて。

「言葉だけでは信頼がないからごみを拾いに行く」っていうポンと出てきた具体的なエピソードの中に、ちゃいさんの隠された人柄、まだ公にされていない魅力が詰まっていると思うんよね。
ホームページとかには載っていない、使い古されていないみずみずしい言葉は、聞き手や読み手にとっても、新鮮だと思うから。
そういった言葉は聞き逃さないように意識してるかな。

私の「書く」で嫌な思いをする人は作りたくない

勉強になります。
発信をする際には、どんなことを心がけていますか?

基本中の基本として、読み手を傷つけない、インタビューする相手も傷つけないということは意識してるなあ。
私の文章で誰も傷つけたくないから。
これは私の中で守るべきことの1つだね。
あとは、正確で詳細な情報を伝えること。
発信する内容については、徹底的に情報を集めますね。
実際に商品を使ったり、食べたりして、自分が思ったこともそこに加えて伝えるようにしているかな。

驚くほど速いスピード感、それが心地良いのが行雲

くぼちーさんが感じる、行雲の特徴を教えてください。

何よりも行雲はスピード感が早いね!
どのスタッフもわんさんに直接連絡して、仕事を進めていけているから。
前職の場合、自分の提案を上司に、そしてそのまた上司に通さなければいけなくて、それだとやりたいこともなかなか形にならないんよ。
今は私も、他のスタッフも、わんさんにすぐに何でも言える環境なので、進められるスピードがすごく速いと感じるな。
しかも、わんさんからのフィードバックって驚くほど早いことが多いよね(笑)
連絡したすぐ後に返ってくるんよ。


商品ページを私が書いて、わんさんに見てもらって、すぐにフィードバック、訂正。
それを繰り返して作り上げているから、いつも背中を押されながら動けているような感じ。
今のスピード感は、自分の仕事に変にブレーキを掛けなくていいので、すごく心地良いです!

接客だけだと思っていたのに、商品の発注もやっています

一緒にスピード感をもって仕事をしている感じなんですね。
他には行雲の特徴はありますか?

私も含めスタッフ全員、やらせてくれる仕事の幅が広いと思うな〜!
私はアルバイトなのですが、かなり色々な仕事をやらせてもらってます。

「アルバイトって普通は接客だけかな」と最初は思っていたんだけど、作家さんに直接連絡とれるのも、商品の発注を自分でできるのも、商品棚の工夫の提案も自分でできるのも、驚きばっかりでした。
少しの責任感はありますが、そのちょっとの重さがあった方が私は楽しめるなあ。


わんさんは「この発注できてる?」とか「入り口の棚にサンカカオの商品置くのがいいと思うよ」とか、適宜チェックや提案はあるけど、上から押し付ける命令みたいなことはしないんよ。
熱量や実現性があれば、アルバイトであっても自分のやりたいことを許可してくれます。
だからアルバイトでも社員でもみんな、自分で好きにやることを決めて、自分で動かすことができる環境になってるんよね。


仕事の幅が広いから、そのおかげで楽しく仕事できるんですね。

そうだね、自分のやりたいことを広くできるからこそ、一人一人の力を最大限に発揮できるような環境になっていると思います!
飽きることもないし、初めてのことに触れる機会も多いから、とても楽しく仕事を進められていると私は思うな〜。

ありきたりな道を歩いていた私が、ユニークな道を歩いてきた人たちと出会えてる

行雲で働いていて、仕事以外の面ではどうですか?

直接的な仕事ではなくても、人から刺激を受けることがたくさんあります!
行雲には色々な経験を持った人たちがいるんですよね。
グアムでブライダルの仕事をしていた人や、世界一周した人…。
そんな素敵な人たちと過ごしたり、話したりする日々は発見があり、刺激もあるなあ。

私ってもともと高校を出て、大学行って、就職して…、って敷かれたレールの上を歩いているような人生だったんよね。
でもここにいる人たちは、それぞれ自分の足で色んな道を歩いていて、「こういう生き方もあるんだ」という学びになるんよ。
でも、多種多様な人が集まった会社なのに、不思議なことにみんなフラットで、優しくて、部署を超えて仲が良いよね。
嫌な人が本当に誰一人としていないんよ。


私もインターンで行雲に来てから、しみじみ人間関係がいいなと感じてます。

そうそう!
私は在宅で仕事することも多いけど、販売を担当する日はみんなと話すことでリフレッシュにもなって、会うことが嬉しいと感じてるなあ。
会うと元気をくれる人が多くて、「おはよう!」って言ってくれるだけですごい元気になるんよね。
みんなのことが好きだからかな~。


人間関係で、くぼちーさんが心がけていることはありますか?

今の職場では、私より若い子のほうが多いんよね。
私は前職では3~4ヶ月休職した経験があって、同じ経験をしてほしくないと思ってるんよ。
だから、みんなの顔色や体調はよく見るようにしてるかな。
なんか元気ないなぁって思った子がいたら、その日にDMで「なにかあったの?無理はしないでね」という声を掛けてみたり。

わんさんへの相談が、私に「寂しい」を気づかせてくれた

ミーティングに同席していて、くぼちーさんはわんさんと仲が良いなあと思うんですが、よく話されるんですか?

一般的な会社よりも代表との距離が近い環境だから、わんさんにはたくさん相談に乗ってもらってるなあ。
かなりプライベートなことまで(笑)

私の旦那さんの会社は週に1回しか休日がなくて、朝は7時半に家を出て、夜帰ってくるのも遅いんよ。
一時期は、3ヶ月ずっと休まず働いているときもあって。
その3ヶ月間は特に、旦那さんとゆっくりとできる時間が作れなかったんよね。
旦那さんの体調も心配で、なんだか不満やモヤモヤが溜まっていて。
そのこともわんさんに相談してたね。


わんさんが何かアドバイスをくれたんですか?

わんさんは、特にアドバイスをくれる!というわけではなく、私の話をまずはひたすら「うんうん」と聞いてくれるんよね。
そこから自分の気持ちを辿れるようにしてくれるんよ。
私「私、旦那さんの会社に対してなんだかモヤモヤしているんですよね…」
わんさん「そのくぼちーのモヤモヤはどこから来ているんだろうね」
みたいな。
そうやって自分のモヤモヤを辿ってみると、それは「寂しさ」から来てるんだなって気づけたことがあったな。


くぼちーさんが心の根っこの何かを見つけられるように助けてくれるんですね。

わんさんは話し上手でもあるけど、聞き上手でもあるんよね。
つたなくてまとまらない私の話の中で、悩みの種を気づかせてくれる感じ。
わんさんに話すだけで心がすっと軽くなるし、自分の心がきちんと整理できるんよ。
代表の人が「何かあったらいつでも相談してね」と言ってくれている言葉で支えられているし、人生経験が豊富なわんさんからの言葉はとってもありがたいです。

犬と散歩したり、旦那さんと作曲したり。楽しいことにたくさん触れる生活

プライベートな話が出ましたが、プライベートの時間はどんな風に過ごしているんですか?

外の空気を吸って、体を動かしてます!
自然に触れるのが好きなんよ。
犬と散歩したり、山に登ったり、滝を見てマイナスイオンを感じたりすることで、心のバランスをとるようにしてるかな。
あと、私も旦那さんも音楽が好きなので、一緒に簡単な作曲をして、歌った動画をインスタグラムにあげたり、夜に10分のラジオを録ったりもしてる(笑)
ラジオでは、夫婦でラジオパーソナリティとゲストになりきって、1日の出来事を話してます!(笑)


この夏は、家の近くの畑を借りて野菜を育てたんよ!
ピーマンはよく育つみたいで、初めてでもなんと200個以上収穫することができました!(笑)
旦那さんと一緒に野菜を育てて、料理して、食べていた夏の生活、よかったなあ〜。


行雲の企業理念「心の豊かな暮らしを創る」に近いものをすごく感じます!
くぼちーさんにとって「心の豊かな暮らし」とは何ですか?

プライベートも仕事も、嫌なことに触れすぎず、楽しいことに触れる!
それが心に負担をかけずに、私の豊かな生活を創っていると思います。

「私が書く→お客さんが商品を買う」を増やしたい

最後に、これからの抱負を教えてください!

私の発信でもっとたくさんの人が行動してくれたり、感動してくれたりするようにしたいな!

そのために、日頃から分からない単語が出てきたら必ず調べたり、良い表現に出会ったらクリップしたりして、真似して使ってみています!
今は、表現の幅を少しでも広げることを意識しているかな。
