※このインタビュー後、ちゅんは『美観堂』に部署移動をしました。
このインタビューは2024年6月に実施したものです。
スタッフのご紹介ページ、ここでは『カフェ有鄰庵』のスタッフ、ちゅんを紹介します。
妊娠2カ月の時に面接を受けてくれて、アルバイトとしてジョインしたちゅんちゃん。
その後産休・育休を経て、現在は正社員として、引き続き会社を盛り上げてくれています。

聞き手は、行雲のライティング業務を担当している、久保がさせてもらいます。
私は岐阜で完全リモートワーク中のため、オンラインでお話を聞きました!

ちゅんちゃんの主な仕事
- 『カフェ有鄰庵』での接客
- 厨房での簡単な調理
行雲の求人は、ずっとブックマークに入れていました

ちゅんさん、お疲れさまです〜!
わ、かわいい、かづはちゃんもいる!
(画面の向こうに、1歳半になるお子さんが見えました^^)
こうして面と向かってお話しするのはほぼ初めてですよね。
よろしくお願いします!

お疲れさまです!
ですよね、忘年会で少しお話しさせてもらって以来かもです。
インタビューだなんて緊張しちゃう(笑)
よろしくお願いします!

ふふ、全くもって堅苦しくないので全然リラックスしてください(笑)
ちゅんさんは2022年の6月に入社してくださったんですよね。
行雲に入られる前は、どこで働いてらっしゃったんですか?

えーっと、創作イタリアンのお店で働いていました。
何年くらいだったかな、トータル5年くらいはいたと思います。

お、けっこう長く勤めてらしたんですね!
そこでは接客をされていたんですか?

そうですね、あとキッチンも!
オープンキッチンだったので、キッチンやりながら接客もという感じで。
あと必要に応じてコール(電話)に出ることもありました。

なるほど、オールラウンダーだ…!
そのお仕事を経て、行雲にきてくださったんですよね。
何かきっかけがあったんですか?

きっかけは、子どもができまして。
ギリギリまで働こうと思っていたんですが、「子どもができたので、いついつからお休みをいただきたいです」と会社に伝えたら、「じゃあお店閉めます」って言われて(笑)

えっ!そうだったんですね!(衝撃)

人も少ない、ちっちゃいカフェだったので、私の代わりを探すくらいだったらもう閉めちゃおっかみたいな。
私は「え!!」ってなったんですけど。

それは驚きの展開すぎる…!
そういう理由で転職活動をスタートされたんですね。
「妊娠中の転職活動って難しそう」というイメージがあるんですが、そこに対するためらいみたいなものはなかったですか?

そうですね、私が経営者だったら期限がある人を使いたくはないから、多分無理だろうと思いながら…。
でも当時まだ妊娠2ヶ月とかだったので、出産するまでもう少し働きたい気持ちもあって。
とりあえず当たってみてダメだったらそれで仕方がないし、何かいいご縁があったら!と思って転職活動をスタートしました。

なるほど。当たって砕けろの思いで動いてくれたから、今こうして出会えてるんですね。
なんだか嬉しい…!
そこから行雲にはどうやってたどり着いてくださったんですか?

実は、Indeed(求職サイト)でけっこう前からチェックはしていて。

あ、そうだったんですね!

妊娠する前に、自分のお店の求人をかけるタイミングがあって。
その時に、タウンワークだったりIndeedだったり、みなさんどんな感じで求人をかけてるんだろうなと見ていたら、行雲を見つけたんです。
で、なんかちょっと惹かれてホームページを見たら、「不思議な会社だなあ」って。

どういうところが不思議だなと思われたんですか?

そのとき載っていたわんさん(弊社代表)の写真がちょんまげをされてて、「この方が代表なんだ、なんか斬新!」みたいな。
あとは、スタッフをあだ名で呼んでいることとか、リクルートページ自体の長さもすごいなと思って。


そのときはきちんと読み込むまではしていなかったんですけれど、転職活動しなきゃってなって「さすがに募集終わってるよね〜」と思いながらも保存した記事を開いたんです。

保存までしてくれていたとは…!

そしたら、「随時募集」ってなっていて。
これはちょっと、ここまで気になっているなら当たらない理由がないなと思って、一番最初に応募しました!

年齢と妊娠のことは、いい意味で「関係ない」と話してくれました

そこから、行雲の面接を受けてくださったんですね。
面接はどうでしたか?

面接緊張しました!
応募時のメールのやり取りで「スーツとかじゃなくていいので、いつも通りの服装で来てください」と書いてくださっていたんですけれど、「にしても(それにしても!)」と思って。
一応その日は、面接の後に前の会社に出勤する予定だったので、スーツで行ったんです。
そしたら「そうじゃないんだよなあ」ってわんさんに言われました(笑)

あら、言われちゃいましたか(笑)

「いつもの普段の感じが見たかったのに、そうじゃないんだよなあ〜」って言われて。
「そっちですか!そっかあ〜〜〜!メールで普段通りの服装って言われてもやっぱスーツかと思ってた〜〜!」って、全然わんさんの意図を汲めてなかったです(笑)

(笑)
でも、そこから面接をして、受かったんですもんね!
当日はどんなことをお話しされましたか?

とりあえず妊娠中であることを絶対話さないといけないと思って、そのことを伝えたのと、年のことも。
ちょうど面接のとき、お店のオープン準備をしている有鄰庵のスタッフを見ると皆さん私より若かったので、年のことも伝えました。

そしたら、わんさんはどういう反応でした?

「それ関係あります?」って何回も言われて。
「妊娠は期間があるから一緒に考えなきゃいけないけれど、年とかは関係ないし。若いからどうこうとかないし、自分もそういう概念がないから」と言われて、なんか「はああ〜」ってなりました。

はああ〜ってなったんだ。

なんかちょっと気にするじゃないですか、「これだけ人生生きてきているから、これはできていなきゃいけない」みたいな。
そうじゃなくて「一緒だよ、この日から入る新人でスタートは一緒だよ」って話してくださいました。

うんうん。
その「はああ〜」っていうのは、安心感とか納得感みたいなものですか?

そうですね。
自分より若い方がたくさんいると緊張するな、とか理由は漠然とですけれどあったので。
でもこういう空気感なんだ、ウェルカム、オープンな感じなんだって。
開いてくれてるから…あとは飛び込むだけっていう感じを受けてちょっと安心しました。

行雲は、チャンスをたくさん与えてくれる場なんだと思いました

その後入社してみて、入社前に想像していた会社とのギャップはありましたか?
カフェに応募してくださったとのことで、有鄰庵で働き始められたんですよね?

あ、最初は『はれもけも』に立たせていただいたんです。
ちょうど入社したのが夏で暑かったので、妊娠中の体調を気遣ってくださって。
暑さが落ち着くまでは、駅ナカにあって涼しい『はれもけも さんすて岡山店』に配属してくださいました。

お、そうだったんですね!その配慮はありがたい。
では入社してすぐは『はれもけも』のスタッフと関わることが多かったんですね。
どんな印象でしたか?

私、製造の人と販売の人は完全に別れているものだと思っていて。
でも、パティシエさんも販売の現場に入るときもあって驚きました。
そういう時は「この商品はこうやって作っているから」という製造の話も聞けて、それが自分のセールス文句にも繋がってありがたかったです。

確かに。
『はれもけも』に限らず、『カフェ有鄰庵』も『美観堂』も、欠員が出たときのフォロー体制はとても気を配ってくれていますよね。
部署を超えてフォローに行く時も全然あるし。
その他にはありますか?

そうですね、なんだろう…。
なんかまた年の話をするのもアレですけれど、若いのにしっかりしている方ばっかりで。
「若いのに」ってやっぱフィルターをかけてしまいますけど、一つのバロメーターとしてそう思います。
例えば『はれもけも』のおひなさんとか、全然私よりも若い方が、「こんなことまで考えてここまで実行に移してるんだ!」っていうのを目の当たりにして。
そういうのも、わんさんがさせてくれるじゃないですけれど、そういう環境があるからここまで実行力のある人がいるんだな、ここはチャンスをたくさん与えてもらえる場所なんだなと思いました。

うんうん。
おひなちゃんはスイーツの製造と共に、『はれもけも』全体の事業計画や予算を立てたり、オペレーションも整えたりしてくれていましたもんね!
私と一回りほど違うけれど、バリバリ動いてレクチャーをしている姿、ほんとかっこいいなあと思って見てました。

そう!あとはおひなさんに限らず、皆さん教えてくれるときは、ちゃんと理由をつけて言ってくれるので、わかりやすいというか。
「これ違うよ〜」じゃなくて、「これはこういう理由でこうして欲しい!」っていうのを明確に言ってくださるから、あ、なるほどと頭に入りやすいのはありますね。

なるほど。
では、けっこう良いギャップというか驚きがあったという感じですかね?

そうですね。
ただ逆に「私これできるんだろうか…」みたいなのはちょっとありました。
こうなれるんだろうかっていう。
こうなるまでこの人たちはどれくらい、どんな経験を積んできたんだろうっていうのは思いましたね、すげえ!って。

妊娠中も産後も、すごいケアをしてもらいました

その後、涼しくなってからは『はれもけも』から『カフェ有鄰庵』に移動になったんですよね?
ちゅんさんは出産ギリギリまで働いてくださっていたのが印象的だったのですが、妊娠中や産休・育休中のサポートについてはどうでしたか?
嬉しかった点や、もっとこうして欲しかったなどあれば聞きたいです。

本当にケア、ケア、ケア…しかしてもらっていないです。
妊娠中ももちろん産後も、すごいケアをしてもらいました。

わかる、私も特に妊娠中そうでした(笑)
先ほどおっしゃっていた季節などに合わせた部署移動っていうのは、ちゅんさんから希望を出されていたんですか?

いえ、こちらからは何も言っていなくて。
普通に配属してもらった後に「どう体調?」みたいなところから、「さんすて店は空調が効きすぎてちょっと寒かったりするから気をつけてね」って言われて、もしかしてって。
「え、これもしかして気を遣ってくださった感じですか?」って言ったら、「そりゃそうでしょ」って。
わんさんかスタッフの方だったか忘れちゃったんですけれど、そう言ってもらいました。

わ、そうだったんですね。
ちょっと待ってなんか私すごい感動しているんだけれども…。
妊娠中ってただでさえ、ちょっとしんどいなあって思うことが多いから、自分の会社のことながらその配慮はジーンときますね。

ほんとにありがたかったです。
その後、涼しくなった10月くらいに閑散期だし『カフェ有鄰庵』で働いてみようかって。
もともと飲食で働いていて、飲食が好きっていうのも伝えていたんで、それはこちらの希望を汲んで移動させてもらった感じですね。
しかも、ホールではなくあまり動かなくていいキッチンの方から入らせてもらってっていう感じでした。

わ、有鄰庵の中のポジションも考慮されてたんですね。
めちゃありがたい…。
ちょっと私の話になるんですけれど、私も今年の3月に子どもを産みまして。
つわりがめっちゃくちゃ辛かったんですよ、6kgくらい体重落ちちゃって。

わー、大変でしたね…!

で、仕事もその頃から時間いっぱいできなくなってしまって。
これは…と思って、わんさんに「出勤時間短くさせてもらいたいです、これくらいの出勤頻度でこれくらいの時間数に変えてもらいたいです」と電話したんですね。
そしたらその場ですぐ「ではそれでいいよ。それでやりましょう」って言ってくれて。

ありがたい…。

そう、本当ありがたい!!ってなりました。
なので身体はしんどかったですけれど、気持ちの面では仕事が重荷になることはまったくなかったですね(思い出してしみじみ)。

(しみじみ…)

あ、私あれもいいなと思いました!
産後、有鄰庵でヘルプ勤務される時に、かづはちゃんを連れてきて、まなさんをはじめ他の人たちがかづはちゃんを見てくれているの。
保育園がなかなか決まらず、「預けられないときは会社に連れておいで〜」ってなったんですよね?

そうそう。
ほんと、それがあったから思い詰めずにできたかも知れないです。

思い詰めずにっていうのは?

なんかずっとこの子と一緒っていうの、好きだし愛しているけれど、息も詰まるっていうか。
いつも夫と子どもと3人って。
一応母親のところに行ってみたり公園に行ってみたりもするけれど、他の大人と話したいなってなってたんですよね。

ああ、わかります…。
子どもはめちゃくちゃ大好きだけれど、ちょっとしんどくなる時、私もあります。
なんでこんな気持ちになっちゃうんだろう…と思いつつも、ちょっと違う空気を吸いたくなる自分がいるというか。

そうですよね。
なのでそういう時にヘルプで働かせてもらえたのは、とてもいいリフレッシュになりました。
まなさんが子どもを見てくれるっていうありがたさはもちろん、お話しできるのも嬉しくて。
まなさんっていう育児を経験した人に「あったあった、私もしんどかった」って言ってもらえると「あ、よかった私だけじゃないわ」ってなって、「そういう時どうしたんですか」って話せるし。

うんうん。

あと、やっぱり子どももいろんな大人に触れさせてもらっていたからか、保育園に入ってからも慣れが早かったように思います。
もうみんなが本当に愛してくださって…ありがたかったです。
いまの有鄰庵は、みんなで意見を出しあって作り上げています

その後、産後に正式に社員として戻ってこられたのは先月なんですよね?
周りのスタッフは、どんな感じですか?

なんだろうなあ…産休前と少し雰囲気は変わりましたね。
産休前は「絶対的なこの人!この人を軸にやろう!」みたいなのがあったんですけれど、今は長く働いている子が増えたので、「ここはこうした方がいいんじゃない?」というのが言えるようになってきて。

みんなで意見を出し合いながら作り上げている感じ?

そうですね。
意見の出し合いも見られるかなという感じです。
でもそれも悪いことでもないので、そこでわんさんにも加わってもらって、「こうした方がいいよね」という話し合いができるのもまたありがたいことだなと思っています。
なので、ミーティングは産休前よりもたくさんありますね。

なるほど。カフェのミーティング回数が前より増えたなと思っていたんですけれど、そういう変化があったんですね。

そうですね。
わんさんからみんなが意見をいう機会をたくさん与えてもらっているという感じです。
そのたくさんの機会の中でいいところを吸い上げていこうっていう。

ちなみに、ミーティングではどんなことを話しているんですか?

例えば新人さんのレクチャーについて、いまは人によって教え方の違いがちょっと顕著に出てしまっていて。
そこで「新人さんが困らないように教え方を統一してわかりやすくした方がいいね」ってわんさんが提案してくださったので、次回はそのミーティングが行われる予定です。

なるほど。それは整えるとかなりよくなりそうですね!
そんな中で、ちゅんさんが社内で特に尊敬している人はいますか?
有鄰庵でもそのほかでも大丈夫なんですけれども。

かぜちゃんがいる日は売上が立つし、スタッフの疲労感も違います

なんかもう現場は、かぜちゃんがやっぱりすごいなと思うので。

あ、そうなんですね。

かぜちゃん…そうですね、かぜちゃんの回すスキルと統率力というか。
かぜちゃんがいたら安心みたいな、「今日かぜちゃん現場いる!よかった、何かあっても現場は対応できる!」という感じがありますね。

なるほど、私はこれまでしっかり一緒に働いたことがないんですが、「特にここがすごい!」というエピソードはありますか?

まず、かぜちゃんが入る日は絶対的に売上が立つんです。
お客様の回しとかがとてもスムーズだから、回転率が上がって売上も上げれるっていうのが顕著に出ていると思いますね。
あとはスタッフのしんどさがちょっと違うっていうか。

ん、というと?

お客様はもちろん、現場スタッフの方もうまいこと回してくれるんです。
かぜちゃんがいることで安心感があって現場も走り回れるんですけれど、でもその方向性が違ったら「今それいいからこっちして!」って正してくれるし。
なので「あ、もうこんな時間なんだ」って思います。
途中で「疲れたな〜」とかがなく、そう感じますね。

そっか。頼りになる絶対的な砦って感じなんですね。
私も一回一緒に働いてみたい…!(かぜちゃん聞こえてますか…笑)

たまちゃんとふじこさん!
『美観堂』をまとめてくれているお二人も気になる感じなんですね?

そうですね、だいぶ気になります。
かぜちゃんも含めなんですけれど、いまに至るまでにどういうプロセスがあったのか訊きたくて。
「全然悩むこととかなかったよ〜〜」「気づいたらここだった〜〜!」とか言われちゃうと、あ、もうすごい人だからか…ってなるんですけれど、「こういう悩んだことがあってさ…」とかが聞けると身近に感じられて「私も頑張ったらそうなれるのか!」って勇気をもらえるので。

おんなじ人間なんだなって思いますよね。

そうそうそうそうそう!(笑)
なのでそういうことを一度訊いてみたいです。

たまちゃん、ふじこさん。
このインタビューを読んでもらえたら、ちゅんさんとお話をぜひ!

わんさんは、私にとって「指針」です

次に、行雲の代表であるわんさんのお話を伺いたくて。
部署のミーティングの他に1on1ミーティング(わんさんとスタッフが1対1でする面談)も最近されていますよね?

はい、何度かさせてもらっています!

そういう場面などで、ちょっとずつやりとりが増えてきているかなと思うんですけれど、わんさんの印象はどうですか?

いやもう、指針なので(即答)
「これってどうですかね、間違ってますかね?」て聞いた時に、理由とともにしっかり明確に答えを出してくださるので「あ、間違ってるな!」「あ、違うな!」ってわかるというか。
うーん…なんですかね、最近は仕事のことよりも精神的なところで相談したことがあって。
その時もしっかり「そこはちゅんが違うよ。ちゅんが未熟だからそう捉えるんじゃない?」とかもズバッと言ってくださるので、そうですよねってなりました(笑)

それってちょっと掘り下げてもいいお話ですか?

もちろんもちろん。

わんさんに「ちゅんが違うよ、未熟だからそう捉えるんじゃない?」って言われたのは、どういう出来事があったんですか?

ちょっとスタッフの子と意見の衝突をしてしまって。

あ、ちゅんさんが?

そうなんです。それもまあお互いの行き違いではあるんですけれど。
その場では解決したんですが、自分の中で飲み込んだところもあり、わんさんに相談したんです。
そしたら、「ちゅんの心がちょっと未熟だからこうしてしまったけれど、それは違うよね」とか「それは相手に言う必要がなかったことだから」とか…。
建設的ではなかったと指摘をもらって、「もう〜〜〜〜そうですよね!」って。

それはちゅんさんの中で、その通りだなって腑に落ちたんですね。

そうです。
うっすら気づいていたんですけれど…みたいな(笑)
確認作業みたいな感じでしたね。

そっか。
産後復帰して「頑張らなきゃ!」とエンジンがかかりすぎてたりしたのかなあ。

あ、ちょうどその時、他の先輩から「ちゅんは人材育成とかした方がいいね」って言われていたタイミングでもあって。
「いやいや、私まだ自分のこともできてないのに…」と思いながらも、一応社員だしやらなきゃいけないんだ!と気負っていたんです。
その時に起きた後輩スタッフとの衝突だったので、「もう絶対無理じゃない?」ってなって。

無理っていうのは、人を育てるのがっていうことですか?

はい、まず自分の成長っていうか。
まだ現場もままならなくて、産後復帰したばかりでみんなとの信頼関係も築けていないのに、人材育成ってそれ無理じゃない?って思って。

そうか、そういう背景もあってわんさんに相談されたんですね。

そうですね。そのこともわんさんにお伝えしたんですけれど、「そうだね、ちゅんには人を育てるとかはまだ無理よね」って言われて。
「ですよね!」って、それでちょっと軽くなりました。
「もちろんやれることはやるんですが、できないことはできないって言わせてもらっていいですかね?」って言ったら「いいんじゃない」って。
「まずは自分の成長を優先させたいと思うんですけど、どうですか?」って言ったら「それが先だね」って言ってくださって。

あ、それは何だかとても安心しますね。
1on1ミーティングでいい感じに答え合わせというか、足並みを揃えられている気がする。

そうなんです!
1on1ミーティングというありがたい機会で答え合わせができました。
なかなかないじゃないですか、会社で社長と話ができて自分の状況をわかってくれて、こうじゃない?って言ってくれて。
上司を飛び越えて1対1で話せるのがありがたいし、多分これがなかったら…(ちょっと考えるちゅんちゃん)

泣いちゃってる?(笑)

泣いちゃってるかもしれないですね(笑)
なんだろ…なんだろな、おそらく行き場のないモヤモヤみたいなのがまだあると思いますし、わんさんとお話しできたことで、ほっとしたじゃないですけれど心が軽くなりました。

そっか、それでちゅんちゃんの道を示してくれる指針っていう感じなんですね。
そういう困ったことがあったときは、すぐ相談できているんですか?

最近ちょこっとずつですけど。
前は正直、恐れ多いじゃないですけれども、遠い存在だと思っていたので。
でも全然そんなことなくて、わんさんは自分が入った方が解決が早いからって、ミーティングとかもそうですし、1on1ミーティングも「時間があるときは全然入れてくれていいよー」と言ってくださったので、何かあったらお話しさせてもらってます(笑)

ふふ、じゃあちょっと恐れ多さは減ってきている感じなんですね?

そうですね、まだ全然あるんですけど。
ちょっとずつ…近づかせてもらっている感じです、じりじりと(笑)

行雲に入って、「ありがとう」をいう回数が増えました

じゃあ次はちゅんちゃん自身の変化について訊きたいです。
産休育休を挟んで、行雲に入られて2年くらいが経ちますよね?
どんなことでもいいんですけれど、入社してからの自分の変化みたいなものはありました?

なんか、正直入ったばっかりの時は、「めっちゃありがとうって言うじゃんこの会社!」と思ってて。
そんな言うかね?って思ってたんですよ、ふふふ(笑)

(笑)
確かに、ありがとうはわかります。多いですよね。

そうですよね!すごい言ってくれるから、最初は本当に恥ずかしくて(笑)
「いいいい!ただタスクをこなしただけなんで、そんなありがとうとか言わなくても!」ってなってたんですけれど。

少しずつ慣れてきました?

はい、今はすっと入ってきます。
みんなが言うから私も言うし、家庭でも増えるし。
やっぱりちょっと入ってくるじゃないですか、いつも「ありがとう」を聞いていると。

うんうん。

あとそもそも私はあまり性格が良くないので、みんなのこの穏やかさを受けて、自分も穏やかになれている気がします。
私の性格の悪さを、みんなの優しさでカバーしてもらっているというか…(笑)

ん?性格悪いなと思っているんですか、自分のこと?

あんま良くないって(笑)
なんかツンツンしてたので、前職では。

そっかそっか。それは忙しくてとかではなく?

そうだなあ…全然罵倒するとかではないですけれど、言葉も強めだった気がします。
言わなきゃいけない指示とか、やっぱり言い方一つじゃないですか。
それを前はあんまり気を遣っていなかったんですけれど、ここはクミさんだったりまきちゃんだったり気持ちを尊重した話し方をしてくれるので、私も無意識にそれを真似している感じです。

それは具体的にはどんな感じなんですか?

そうですね….北風と太陽じゃないですけれど、無理矢理させるよりは自ら動くようにしてもらっているというか。
「これして!」って誰かが指示をするんじゃなくて「私これしときますね」みたいな。

あ、なるほど。
自分から率先して物事をやっていく空気感なんですね?

そうですね。
「これやったら誰かが助かるからやろうかな」っていうのが習慣的に有鄰庵にあるので。
この人がこれやってくれるなら、私はこれやるねって。
他のスタッフのために自分から動く感じが、すごい素敵だなと思います。

うんうん。
ではそういう、「ありがとう」をいうことや自分から動いていく習慣ができてきた、というのがちゅんさんの中の変化ということですかね?

そうですね…まだまだですけれど(笑)
少しずつみんなの真似ができてきているかな、と思います!

行雲には、向上心のある素直な人が向いていると思います

最後にちゅんさんが思う、行雲に向いている人を教えてください。

えー、なんだろうな…(こめかみに人差し指を当てて、熟考してくれるちゅんさん)
「向上心のある素直な人」、ですかね。

ほうほう。

私は物事をちょっとひねくれて取る時もあって、それがけっこう邪魔したりするので。
向上心があって素直だと、めっっっちゃ頭角を表すんじゃないかと思います。
頑張ったら頑張った分だけ評価もしてくださいますし、頑張りがいがあると思います。

挑戦できる機会が多いですもんね!
確かに、向上心がある人は、自分がやりたいことができる場所かも。
「素直な人」については、素直だとどういうところが会社にフィットするなと思うんですか?

えーっとなんていうんですかね…。
質問に対してわんさんは必ず答えてくれるじゃないですか。だから気になることがあったら、「要らないことは考えずに素直に訊く」っていうのができたら、吸収スピードも早いなと思って。
そこを私は「わんさんはどう言うんだろう…」って考えちゃうんだけれど、そういうのを考えずに「え、それどういう意味ですか?」って訊けた方がやっぱりいいし。

あ、なるほど。
勝手に相手の意図を想像して足踏みするよりも、わからないことは素直にわからないってすぐ訊けた方が理解までのスピードも早くなりますもんね。
あと、「こういうことを訊いたらできない人って思われるんじゃないか」とかっていう変な思いも要らなくないですか?

そうそうそう!変に考えすぎない素直さがあれば、答えに辿り着くまでも早いと思います。
なので、向上心があって素直な人が向いていると思います!
当時ちゅんちゃんは1歳、私は3ヶ月の子どもを抱えながらのインタビュー。
正直私は初めての子育てにてんやわんや、気持ちもアップアップだったのですが、画面に映るちゅんちゃんとかづはちゃんのやりとりが可愛らしくって、とても元気をもらいました!
受け答えがハキハキとされている一方、熟考するときに両手の人差し指をこめかみに当てて言葉を探してくれる姿がとってもチャーミングで…!
ご本人は無自覚かと思いますが、画面越しにキュンとしておりました♡
ちゅんちゃん!(このインタビューの後からちゃん呼びに!歓喜!)、妊娠中の転職にて、勇気を持って行雲の扉を叩いてくれてありがとう。
こうして今一緒に働けていること、とても嬉しく思っています。
同じ仲間として、そして子育ての先輩として、これからもどうぞよろしくね。
<ちゅんちゃんちょこっとメモ>
『カフェ有鄰庵』のメニューで一番好きなのは、卵かけごはん!
天かすと生姜をトッピングするのがお気に入りだそうです