「心の豊かなチーム」を創るための制度

行雲が目指す「心の豊かなチーム」のためのさまざまな制度、仕組み、事例をご紹介します。

ミーティング、研修

行雲を構成する大きなポイントが、役割によって形と頻度を変える徹底したミーティング制度。

以下の5つの種類があります。

  • コミュニケーションミーティング(毎月)
  • チーフミーティング(毎月)
  • 部署ごとのミーティング(毎月)
  • 会社共有会(年2回)
  • 1on1ミーティング(随時いつでも)

コミュニケーションミーティング(毎月)

株式会社行雲のコミュニケーションミーティング光景
社員/アルバイト関係なく、スタッフから話す機会も多いミーティングです

毎月一回、社員もアルバイトも別け隔てなく参加するミーティング(約1〜2時間)。

毎月のシフトによって、主なクルーが月ごとの交替で参加し、毎月およそ20名が参加。

以下の二つのコミュニケーションを目的としており、月によって異なる内容が用意されます。

  • 会社とスタッフとの間のコミュニケーション
  • スタッフ同士の間のコミュニケーション

チーフミーティング(毎月)

上記のコミュニケーションミーティングの後に実施。

こちらは「チーフ」という等級、もしくはそれに近い主要スタッフによるディスカッション形式のミーティングです。

行雲の社風にフィットし、主体性をもったアクションが増えてきたスタッフが参加するものです。

部署ごとのミーティング(毎月)

有鄰庵、美観堂とてまりなど、部署ごとに基本的に毎月、ミーティングを行っています。

ただミーティングと言っても無駄にダラダラすることなく、基本的に45分〜60分で終わるようにしています。

会社共有会(年2回)

アルバイトを含めた全てのスタッフが対象。

代表の犬養からこの半年間の会社の数字と成果、今後の計画、そして行雲として大切にしたいことを直接共有する会。

店舗営業の都合上、合計5〜6回にわけて開催します。

1on1ミーティングとコーチング(毎月随時)

業務での課題や個人的な悩み相談を、一緒に解決する場。

社員でもアルバイトでも、いつでも代表の犬養との1on1ミーティングを設けることができます。

そこで行っているのはコーチングというやり方。

上司(犬養)から指示をするのではなく、相談をする本人の中の答えを一緒に探ったり、解決法を一緒に考え、導く手伝いをするようなコミュニケーションです。

研修旅行(年1回)

株式会社行雲のスタッフ研修旅行(2022年グリーナブル蒜山)
2022年の研修旅行、グリーナブル蒜山にて

チーフミーティング参加者を中心に、近隣でユニークな取組をされている地域、事業者さんを訪れる一泊二日の研修旅行を行っています。

これまでの訪問地は以下の通り。

  • 2018年:岡山県西粟倉村(森の学校、ようびなど)
  • 2019年:香川県神山町(SHIZQ、WEEK神山など)
  • 2020年:徳島県上勝町(ゼロ・ウェイストセンターなど)
  • 2021年;京都(RC HOTEL、ゼロ・ウェイスト京都など)
  • 2022年:岡山県真庭市、蒜山(GREENable HIRUZENなど)
  • 2023年:香川県丸亀市〜高松(アボカド農家さんなど)

部署ごとの作り手訪問、視察

岡山県玉野市の器作家・十河隆史さんの工房
『美観堂』でお取り扱いさせてもらっている粉引の作家・十河隆史さんの工房に訪問させてもらいました

それぞれの部署・事業で、岡山県内の作り手の方にお会いして、直接そのこだわりや人柄を知ることもとても大切だと考えています。

そうした作り手への訪問時にも、社員/アルバイト関係なく一緒に行っています。

以下、それぞれの部署で行った実績のある例をご紹介します。

  • 毎月寄付している「岡山動物愛護センター」さんへの見学訪問(有鄰庵)
  • お取り扱いしている工芸作家さんの工房訪問(美観堂)
  • 有名パティスリーとして「エス・コヤマ」さんへの視察(はれもけも)
  • 直接お取引をする岡山県内の農家、ワイナリーさんへの訪問(然味-sami-)

行雲文庫

株式会社行雲の行雲文庫

私たちのオフィスである築300年の蔵の2階には、スタッフは誰でも借りられるライブラリーがあります。

名付けて、行雲文庫。

ラインナップの一例を載せておきます。
行雲としての事業領域に関わる本から、生き方を考えるための良いヒントになる本まで。

代表の犬養がセレクトしたもの、あるいはスタッフが購入・寄贈したものです。
(自己啓発本は読んでもあまり意味がないと考えるため、ほとんど置いていません)

  • もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。
  • 食の未来のためのフィールドノート
  • 新・観光立国論
  • ブルーボトルコーヒーのフィロソフィー

スタッフからリクエストがあった本は、会社負担でこの行雲文庫に追加されます。

休暇制度

年間休日店舗・事業リーダーコース:95日(1日7.5時間勤務)
現場プロフェッショナルコース:95日(1日7.5時間勤務)
営業プロデューサーコース:108日(1日8時間勤務)
有給休暇入社半年後に10日付与。
※アルバイトの場合は勤務日数に比例して付与
通勤手当公共交通機関の場合は全額支給。
自家用車の場合は通勤距離に応じて一部支給
健康診断年に1回、会社負担で受診。
※社会保険加入者が対象
出産休暇取得実績あり
育児休暇取得実績あり
慶弔休暇ご結婚の際、喪に服す際、どちらも休暇あり
生理休暇あり

福利厚生

株式会社行雲の福利厚生のヨガ教室
古民家の『有鄰庵』で行っているヨガ教室

そのほか、以下が福利厚生として定められています。

ただ、これらの福利厚生をただ受ける側になるのではなく、「これからの行雲にとってどういう福利厚生制度があるといいか?」を考え、実現したいタイプの人が行雲には向いています。

  • 『有鄰庵』名物の卵かけご飯食べ放題
  • 『美観堂』での社割販売
  • 『暮らしの宿 てまり』の社割宿泊
  • 『然味-sami-』の社割利用
  • 身も心も健やかになるヨガ教室(毎月開催)

行雲ならではのユニークな働き方の例

行雲では、それぞれのスタッフの長所に加えて、ライフスタイルにあわせた働き方をオファーしています。

ここでは行雲らしい、他社ではあまりないようなユニークな実例をご紹介します。

妊娠中に採用してもらい、そのまま出産・育休に

株式会社行雲『有鄰庵』勤務の中谷希
妊娠してから行雲に入社し、その後に産休・育休を取得

『有鄰庵』社員・中谷希に訊く、行雲での採用、産休・育休

行雲に入社したのは2022年でしたが、当時は妊娠したばかりだったんです。

そんな状況でも社員として採用してくれたことに、まずはびっくりしました。
うちの母親も「そんなに良い話があるわけない」と言っていました。笑

ただ本当に採用をしていただき、お腹が大きくなっても負担のない厨房勤務にしてもらっていました。

その後、無事に出産をして、育児休暇まで。
保育園に預けられることが決まったら復帰予定ですが、ここまで本当に感謝しています。

社内起業をした後、業務委託契約として今も行雲に

株式会社行雲はれもけも店長・加藤泰プロフィール画像
2017年に社内で『はれもけも』を立ち上げ、店長を務める

『はれもけも』初代店長・加藤泰に訊く、行雲での働き方

2017年にこの会社でスイーツ店『はれもけも』を立ち上げさせてもらいました。

その後、2018年からは『はれもけも』をやりながら、個人事業として奥さんと二人でビーントゥバーのチョコレート店も立ち上げました。

その際に代表のわんさん(※行雲代表)に相談させてもらって、僕が希望した「4月〜9月は3/4の出勤、10月〜3月は半分の出勤」 を快く認めてもらいました。

10月〜3月の期間に個人事業に割く時間をより多くしているのは、チョコレート店はどうしても冬季とバレンタインに忙しくなるからです。

その個人事業の方も次第にやることが増えてきたので、今はそれをメインでやりながらも、行雲にも業務委託契約として籍を残させてもらっています。

行雲では、店舗のマネージメントや新規出店の計画など自分の個人事業の方ではできない経験をさせてもらっているので、自分にとってはそれを両立させてもらえたのが本当にありがたいです。

自分がやりたいことや働く上での希望を汲み取って、これだけ柔軟に考えてくれる会社は、なかなかないと思います。

新卒入社から自身の個人事業ブランドを立ち上げるまで成長

株式会社行雲はれもけもパティシエ・高橋真未
『はれもけも』で働きながら個人の焼き菓子ブランドを立ち上げ

『はれもけも』社員パティシエ・高橋真未に訊く、行雲での働き方

行雲には、『はれもけも』ができたばかりの2017年にアルバイトとして入社して、2018年から新卒社員として加わって6年目になります。

専門学校を出て、まだ何も分からない自分を『はれもけも』で一人前に育ててもらいました。

少し余裕が出てきたからは、自分自身の焼き菓子ブランド『CUN BAKE(キュンベイク)』を立ち上げて、行雲以外でもイベント出店や通販サイトでの販売、卸を行っています。

この販売や卸というのも、行雲の中にいたからこそ学べたことで、それを自分の個人事業にも活かしています。
あ、『CUN BAKE』立ち上げのときには、代表のわんさんがブランド名の案をいくつも出して一緒に考えてくれたんですよ!

行雲がなかったら、今の自分とこの働き方は絶対に叶えられなかったと思います。

働く場所も、休みも、自分の裁量で決められるのが自分にはめっちゃ合ってる

株式会社行雲地域商社事業担当・赤木有真
担当する地域商社事業では、取引先に行ったり自宅でPC仕事をしたり。自分でスケジュールを決めています

※赤木は、次の営業のステップとして2023年に行雲を退職しています。

地域商社事業担当・赤木有真に訊く、行雲での働き方

行雲には『ゲストハウス有鄰庵』の担当として2018年に入社した後、2020年7月から「岡山・倉敷いいものプロデューサー」として地域商社事業を担当しています。

その頃、自分が家の中でも家事をしなきゃいけなくなったタイミングだったこともあって、わんさんには自分が好きなように働くことを認めてもらってます。

月ごとの休みや有給をいつ取るかどうかも一任させてもらってるし、働く場所も、無理して会社に出社しなければいけないこともなく、自宅でのリモートワークも全く自由です。

例えば日中に家の用事がある日には、朝に少し働いて、長めの休憩をもらって、夕方からまた残りの分を働く、ということもよくあります。

2020年からはコロナで長い旅行に行けていないですが、以前は有給を含めて月に連続して7〜10日の休みをもらって、毎月どこか海外に行く、っていう働き方をしてました。

自分の仕事をちゃんとして、成果も出していれば、働き方自体には何も言われないし、私はこういう裁量を与えてもらう方が向いてるので、めっちゃありがたいです。

こういう働き方ができて、しかも自分の成果をきちんと評価してもらえてて、こんな環境を味わってしまったらもう他では働けんな〜と思います(笑)

働く場所がまちまちでも、わんさんに相談したいことがあったら速攻で電話して訊きますし、オンラインでのミーティングもすぐにセッティングしてくれるので、ほんとありがたい環境です。

でもその代わり、働く日は分単位でアラームをセットして、その日にやるタスクが漏れないようにしてますね。

「自由と責任は表裏一体」って、ほんとそうだなあと思います(笑)